- 伊東 なおみ
- ILSランゲージスクール 英語講師および日本語教師
- 東京都
- 英語講師および日本語教師
対象:英語
現在、ILSランゲージスクールには6人の聴覚障害者の方が通っています。
英会話、基礎英語、TOEIC(R)受験、海外旅行、、、みなさんそれぞれ違った目的で勉強されています。留学経験者の方もいらっしゃいます。
私が手話を使って教えているのを想像される方も多いと思いますが、もちろん、私は手
話ができません。全員、読唇(rip reading)ができるので、普通の方と同じようにレ
ッスンをすすめています。
以前のブログにも書きましたが、あらためて「聴覚障害者の方のTOEIC(R)受験の仕方」についてご紹介します。
事前に、TOEIC(R)運営委員会に連絡をしておくと、試験当日にサポートを受けられま
す。
例えば、少しでも聴覚のある方には:
◆スピーカーの近くに席を準備してくれる
◆別室でイヤホン、ヘッドホンを使用しての受験ができる
などのサービスがあります。
ですが、全く音声を認識できない方は(私の生徒さんは全員こちらに当てはまります
)、リーディングパートのみの受験になります。(当てずっぽうでリスニングセクションを受験することも可能ですが、その場合のリスニングスコアは考慮されることはないので、あまりおすすめいたしません)
受験の仕方は、試験会場によって違うそうです:
◆みんなと一緒に最初からスタートする
◆試験の途中で待ち合わせし、リーディングセクションから始める
と、二通りの方法があるそうです。
私の生徒さんに聞く限り、後者の形式で別室にて途中から行うことが多いようです。
そこで、申し込む際の手続きをまとめておきますので、参考にしてください:
①まずはTOEIC(R)運営委員会に連絡して、「聴覚障害者ですがTOEIC(R)○月試験の受
験を希望します」という旨を伝える(FAXで送られるのが良いと思います)
一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
②受験の申込をする(一般の方と同じ方法です:ネット、コンビニ、書店での3つの
方法があります)
③聴覚障害者であることの証明書を委員会に送付する
④試験の2週間前あたりに受験票が送られてきますが、その中に試験当日の詳細が書
かれたものが同封されて来ます。
以上です。
スコアは、リスニングセクションは「データ無し」と記載されますが、聴覚障害者と
して特別なケースとして取り扱ってくれるので、履歴書に書く際も問題ないと思います
。
英検はテロップなどを利用して聴覚障害者も受験できるのですが、年間の試験回数、
問題数の多いTOEIC(R)試験では、まだまだ実現できそうにないのでしょうね。
最後に余談ですが、テロップのない時代に英検2級を受験された聴覚障害者の方が合格した、というケースもあります。リスニングセクションは、問題文と選択肢のみを見ただけでも、ある程度答えが予測できる、という裏付けですね!
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