温泉とノマドワーカー - 地域活性化・町おこし - 専門家プロファイル

井門 隆夫
株式会社井門観光研究所 代表取締役
東京都
マーケティングプランナー

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対象:イベント・地域活性

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温泉とノマドワーカー

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「ノマドワーカー」になって1年半が経ちました。

「ノマド」とは「遊牧民」のことで、近年では、オフィスや家を固定せず生活するスタイルをノマドライフと言います。

私の場合は、東京に自宅とオフィスがあるのですが、関西にも研究室があり、さらに全国の旅館を泊まり歩いているので、東京に戻るのは週1回程度。そのため、自分のオフィスに入る時には、1日500円を払って入場します。ここはノマドスタイルをとる小規模事業者や市町村事務所等の共用オフィスで100社以上が入居しています。自分のオフィスに入るのに入場料も変ですが、常駐者が1名以上いれば、ノマドワーカーは月4回でたった2千円!

これまでのように企業のサラリーマンで一生を終えるのではなく、自ら起業したり、グループでネットワークを作って仕事をする人々が増えるにつれ、ノマドワーカーが増殖しています。一時、米国で流行したスタイルが日本で根づこうとしているのです。

その背景となるのが、高速通信環境の整備。

外国人が日本に来て困ることのひとつが「公共無線LAN環境の少なさ」でした。独占企業があるせいなのか、日本の通信環境はかなり遅れており、そのためにパソコンに触るのはデスクだけ、あとは電話というワークスタイルが長く続いてきました。

ところが、都市部に続き、離島や山間部で高速通信環境が整備されてきたのに伴い、田舎も仕事場所のひとつになってきたのです。過疎化が進んでいた徳島県神山町では、古民家を改装してオフィスを造り、知識労働者たちが働き始めてから過疎化が止まり、人口が増え始めたというのが一例です。

私もそうですが、そうした方々のデータは全てクラウド上にあります。すなわち、通信環境さえ整備されていれば、世界中どこにいても取り出せるのです。

こう考えると温泉地というのは、新しいオフォスとしての無限なる可能性を秘めています。自炊しながら長逗留したのは湯治客が最後ではありません。

温泉地や温泉旅館の弱点は「高速通信環境」。ごく一部の宿でしか、Wifi環境がありません。こうした点を理解し、宿泊客だけではなく、将来ノマドワーカーにも温泉宿を開放したとき、新たな可能性が芽生えてくると思います。

(トラベルニュース7月25日号「井門隆夫のCS宣言」)

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