日本は“はりねずみ社会”か? - コラム - 専門家プロファイル

宮本 ゆかり
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閲覧数順 2024年04月26日更新

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日本は“はりねずみ社会”か?

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先日、小学6年生の次女と話をしていたら、ポロッとこんなことを言いました。

「学校の人間関係って疲れるんだよねー。
別に、いじめがあるわけじゃないんだけど、誰かが何か言ったら、『うん、そうだよねー』
って、話を合わせなきゃいけない。そうしないと、気まずい雰囲気になるから」

これを聞いて、娘の学校生活がとても心配になりました。

こんな小さいうちから、毎日、人間関係のストレスを感じながら生きなくちゃいけない
なんて・・・。

「もっと、素の自分をそのまま出せばいいじゃない?」と言っても、
「そんなことしたら、誰に何を言われるかわからない」と、他人の目を恐れています。

こんな子ども社会は、きっと大人社会の反映なのでしょう。
職場では、「本音と建前をうまく使い分けた人が世渡り上手」みたいな風潮がありますから・・・。


また、先日、就職活動中の女子大生と話す機会がありました。
そこで、私からこんな質問を投げかけてみました。

私  「ねぇ、今の大学生って、友達と本音でしゃべってる?」
学生 「えっ? 本音って、出してもいいんですかー?」

この逆質問に愕然としてしまいました。

もちろん、すべての大学生がこうではないでしょうが、少なからず、人目を気にし、不自然な緊張感をもちながら人間関係を構築している傾向はあるようです。

この現象は、高齢者との会話でも同様でした。

一人暮らしは寂しい。
でも、いざ誰かと同居してみたら、苦しくなった。
だから、また一人暮らしに戻ってしまった。


これらの話を総括してみると、私の頭の中に“はりねずみ”が浮かびました。

はりねずみは寂しい。
だから、仲間と寄り添おうとする。
すると、針が刺さって痛い。
だから、適度な距離を置いてしまう。

結果、付かず離れずの、浅くてそこそこの関係になってしまうのです。

針とは・・・相手に対する批判、不信、影で悪口を言うなどネガティブな感情の象徴です。

この針を捨てて付き合うことができたなら、どれだけ温かい心を通わせ、ラクでいられるでしょう。

安心して素の自分を出し、自由に振る舞うことができます。

まずは私の周りから、そんな人間関係の輪を広げていきたいなと思いました。