日本郵政社長に大蔵OB斎藤氏を起用! - コラム - 専門家プロファイル

平 仁
ABC税理士法人 税理士
東京都
税理士

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閲覧数順 2024年04月24日更新

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日本郵政社長に大蔵OB斎藤氏を起用!

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日本郵政の次期社長に斎藤次郎元大蔵事務次官が決まった。
東京金融先物取引所の経営危機に当たり、民営化させ黒字経営に転じさせた
手腕を考えれば、まさに適任者の人選であるが、問題は彼が元官僚である
点にあろう。
それも天下りを繰り返す、いわゆる渡りを繰り返してきた人物だけに、
これまで民主党が批判してきたことを考えれば、支持者への裏切りとも
受け取られかねない人事である。
大揺れに揺れた日銀総裁人事では、日本経団連の御手洗会長をして
「ベストな候補者」と言わしめた武藤敏郎元財務事務次官や、大蔵省
スキャンダルで揺れた時代に事務次官として組織の建て直しに尽力した
田波耕治元大蔵事務次官でさえ、元官僚という理由だけで彼らが適任者
であるかどうかさえ検討の余地を認めなかっただけに、この人事には
違和感を感じざるを得ない。
その意味では、谷垣自民党に攻勢のチャンスを与えた人事だといえよう。
この人事は、選挙前の民主党の政策のブレの象徴とも言えるだけに、
麻生前首相のように「ブレた」「ブレた」と連呼されることも予想されよう。

辞任問題で揺れた西川社長の後任だけに、斎藤氏の起用は最高の人選だと
考えるところであるが、財源問題がブレだしているタイミングだけに、
今後の政局に影を落とさなければ良いが、と危惧するところだ。