「雨月物語」(溝口健二) - コラム - 専門家プロファイル

高安 重一
有限会社アーキテクチャー・ラボ 代表取締役
東京都
建築家
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「雨月物語」(溝口健二)

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「雨月物語」と言えば、怪談の印象があった。
ホラーは一人では見られないので、ほとんど見たことはない。
避けたいと思っていたけれど、
小津安二郎と比較しないといけないと思い、溝口健二を初めて見た。

「雨月物語」は1953年の作品で、小津の「東京物語」と同じ年に作られている。
原作は怪談話何だろうけれど、片方は東京の都市化による人間性の変化、
もう一方は戦国時代であるけれど、人間の欲が身を滅ぼす話。

小津安二郎のローアングルに比べて、俯瞰からの長回しが多い。
スタジオなのか先がぼやけて見えないカットが多くて、特撮もスムースで技術力を感じる。

京マチ子は黒澤明の「羅生門」でも印象的な役を演じているけれど、
「雨月物語」の幽霊役もすばらしい。浮世離れした美しさが別世界の役にあっている。
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