「透明なかたち」
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2009-09-04 17:00
妹島和世・佐々木睦朗・荒神明香のインスタレーション「透明なかたち」を見に行った。
オフィス家具のオカムラのショールームを使ってのインスタレーション。
3mmのアクリルを曲げて自立させるという、
揺れそうな構造とアクリルの薄さが物質感をかろうじで感じさせる。
境界のハッキリしない空間を動き回れるのが新鮮な体験。
それに対する荒神明香のアートがいい。花びらがいくつかまとまって宙に浮いているような展示だけど、
初めはアクリルに反射しているのかと思った。
よく見るとアクリルの内外に全く同じものを対照にセッティングしてあるので、
鏡に映ったかのような見え方をする。
透明のアクリルに鏡に映ったような花びら。しばらく見とれていた。
しかし、美術館ではないので、結構突然にインスタレーションが存在する。
このようなインスタレーションが向いていないのか、
オフィス空間のどうしようもない強さなのか、この展示はもっと美しく見せられるような気がした。
帰り道、青木淳さんと久しぶりにお目にかかる。