学生の就活支援に大手予備校が参入、で思うこと - コラム - 専門家プロファイル

平 仁
ABC税理士法人 税理士
東京都
税理士

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学生の就活支援に大手予備校が参入、で思うこと

- good

学生の就職支援にとうとう大手予備校が算入してくるようです。
7日21時28分asahi.com記事はこう報じた。

進学予備校の河合塾(本部・名古屋市)は、大学や専門学校などの
学生向けの就職支援講座を民間調査会社の矢野経済研究所(東京都)と
共同で8日に始める。
就職活動で複数の企業から内定を得る学生がいる一方で、不況の影響で
全く得られない学生もいて、「内定格差」が広がっていることから、
希望する業界の研究を通して「就職力」を身につけてもらうのが狙い。
講座は業界ごとに開かれ、第1弾として8、29の両日は河合塾KALS
新宿校でファッション業界を取り上げる。
講座は1回3時間で3千円。
同研究所が持っているデータを生かして、業界の構造や注目企業を学ぶ。
漠然とした業界のイメージで就職活動に臨むのではなく、学生に目指す
企業と仕事内容のターゲットを絞ってもらうのが狙いだ。
河合塾の担当者は「小手先のテクニックでは就職できない時代。
自分がやりたい仕事は何か、講座を通じて徹底的に考え、本物の『就職力』
を身につけてほしい」と話す。
今後は商社やIT業界など学生の人気業界をテーマに講座を開いていくという。
問い合わせは河合塾ALUMNI事務局(03・6811・5543)。


大手予備校河合塾が就職支援に乗り出すという。
その目的には、自分がやりたい仕事は何かを考えさせることにもあるようだ。
しかし、自分のやりたいことを自分で見つけられないことが根本の問題で、
受身型の学生に講座を通じて何がやりたいのか、何ができるのかを
考えてもらうのは、本末転倒のような気がする。

ただ、今の大学教育の現状では、学生が自分のやりたいことを見つけるための
支援をしていくのは困難であろう。
私はかなり説教じみた話を講義の最初の1/3くらいを使って話しているが、
どこの学校でも化けるヤツはいるものです。

特に私が教えている国士館大学や専修大学は、大学受験で第一志望校
として入学してきた学生が少ない、受験の負け組が多いわけです。
学校というブランドが就活に活かせる大学ではないんですね。
それであれば、人間力を磨いて、大学時代に磨いた力を就活で示せなければ、
大学受験のリベンジなど果たせるはずがないんですがね。

残念ながらそこに気付いて意識を変える学生は僅かしかいないようです。
負け組からの脱却を図ってもらいたいから暴言も吐くんですがね。

私のゼミでも今年も春先早々に内定を採って公務員試験に集中した者がいた
ように、今年は自己認識ができていて意識が高い者は内定が早く、逆に、
痛い目を見ても自己分析さえしていない者は、長引く傾向にあるように思います。

リクルートの就活セカンドステージに人が殺到しているにもかかわらず、
今年は人材難の中小企業からも内定がもらえない学生が多いようです。

企業はボランティアではないですし、人を育てている余裕がない現状で、
即戦力を期待できない新卒の学生はいらないんですよね。

それも、この時期まで就活をしてきたにもかかわらず、自分が見えていない
学生なら余計そうですね。
なかには、就活で痛い目を見て、劇的に変われる学生もいますが、多くは、
どうせ国士館だから・・・とわけに分からない理由を口実に逃げてしまう。

どうせバカだから・・・のままで、ビッグになれるはずがないでしょう。
一生人にこき使われて、一生年収300万円以下で人生を終えて下さい。

変わる気がないヤツに何を提供してもムダ。

私のゼミにもまだ就活で苦戦している学生は確かにいる。
しかし、彼らは少なくとも役員面接まで辿り着いて、最後の篩で落ちている。
苦戦はしているが、中小を含めて就活に積極的に取り組みだしている。
自覚するのが遅すぎた感はあるが、夏休み中に決めてくれるだろう。

私も偉そうなことを言える立場にないことは百も承知の上だ。
私より大学時代の成績が悪かった大学教員を探すことは至難の業であろう。
正直な話、まともに勉強を始めたのが大学3年からなのだから仕方がない。

要は自覚するのが遅かっただけなのだ。

勉強しようと思えば、何歳からでも始められる。
私の教え子には60歳を機に勉強を始め、大学院に進学した猛者もいる。

変わろうと自覚したときがスタートなのだ。

学生にとっての最大の転機となる就活の苦戦を見るにつけ、変わるチャンス
だと思うのだが、皆様はどう思われるのだろうか?