「人生、成り行き ー談志一代記ー」 - コラム - 専門家プロファイル

高安 重一
有限会社アーキテクチャー・ラボ 代表取締役
東京都
建築家
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「人生、成り行き ー談志一代記ー」

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立川談志の「人生、成り行き ー談志一代記ー」(新潮社)を読む。

立川談志は落語協会からは脱退して、資料の柳家小さんからは破門とされているので、
寄席には出ていない。だから近くにある浅草演芸ホールでも見ることはできない。

志の輔などの一門も寄席には出られないけれど、談志含めてみな超一流と言われている。
川柳川柳などは、談志のことを「自分のファンだけ集めてやってるんだから受けるのはあたりまえ」とよく言ってるけど、劇場を借りていつも一杯にしているのは、普通ではない。

寄席という形式からはみ出て、落語を行う。一方で寄席のスタイルでずっと続ける落語家もいる。

談志の落語は聞いたことも見たこともないのだが、
口述でしか伝承されない落語を分析的にとらえ直して、
演じるときには乗り移っているようで、
有名な「芝浜」もストーリーは変化しているのだとのこと。

まあ正直な人のようで、小さん、円生、志ん朝、円楽、などとのエピソードの数々は、
歴史に入り込んだようで、羨ましい。

政治家の時代の石原慎太郎とは気があったらしく、その蜜月ぶりも楽しめた。

次は写真家のやなぎみわの「マイ・グランド・マザーズ」(淡交社)を読む予定。
読むと言うほどではないが、東京都写真美術館の展覧会カタログです。
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