母親の旧姓を名乗る子どもに対するとんでもない仕打ち - コラム - 専門家プロファイル

平 仁
ABC税理士法人 税理士
東京都
税理士

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母親の旧姓を名乗る子どもに対するとんでもない仕打ち

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教育の現場において、生徒の人格権を侵害する暴言を吐き、それも
その事実を当初認めようとしなかった、人間として許すことのできない
事件がおきてしまった。
3日10時40分asahi.com記事はこう報じた。

茨城県ひたちなか市立中学校で今年1月、事情があって母親の旧姓を
使っていた生徒1人が、クラス全員の前で3年の学年主任教諭(54)から、
内緒だった戸籍名を大声で呼ばれていたことが分かった。
保護者が「子供が深く傷ついている」と何度か抗議したが、学校側は当初、
事実を否定していた。
4月下旬、朝日新聞の取材に対して認め、保護者に「誠意と配慮が足りなかった」
と謝罪した。(吉村成夫)

保護者や複数の級友らによると、1月21日、自習中の教室に学年主任が入り、
2人の生徒に対して「前日に遅くまで残っていた」などと注意を始めた。
そのうち1人の胸に付いていた名札を見て、「何で名前が違うの」
「あなた、この名前じゃないよね」などと言い、名札に書かれた生徒の
戸籍名を何度も呼んだ。

学校で使う氏名と戸籍名が違う事情については、生徒と親しい数人しか
知らず、学年主任の指摘でクラス中がどよめいたという。

生徒は当時、高校受験のため普段使わない戸籍名で名札を作り、
受験が終わった後も、うっかりそのままにしていたという。
生徒と保護者は入学時から毎年、母親の旧姓使用を学校側と確認し、
受験の際も担任らに依頼して名札を作っていた。

保護者は1月に担任との面談で抗議し、3月にも教頭が同席した学年主任との
面談で抗議した。
しかし、学年主任は「身に覚えがない」などと否定していた。
しかし取材に対しては、事実関係を全面的に認めた。
教頭は「名前は子供にとってデリケートで大切なこと。配慮不足で
傷つけてしまい申し訳なかった。学年主任には、きついことをしたと
いう認識が薄かったようだ」と説明している。

県教委高校教育課によると、高校入試では、離婚して名前が変わった生徒など
については、会場で名前を呼ばないといった配慮をするのが通例だという。
「高校側に配慮を依頼する立場」(同課)にある中学校側のずさんな対応は、
今後問題になりそうだ。




こう言っては失礼かもしれないが、この学年主任は、教育者としての適正が
そもそもないとしか言いようがありません。
教師になってはいけない人格の人間が、教育現場で、しかも学年主任という
教育者を指導していく立場に立っていたことに憤りを感じる。

教育の相手は、ブツではなく、生きた人間、それもこれから社会性を
身につけていかなければならない未完成な人間です。
イジメの対象になりかねないデリケートな問題を起こしておきながら、
当初、認めようとしなかったというのは、言語道断である。
人間である以上、ミスはあるわけだが、ミスはミス。
潔く認め、謝罪することが教育者としてのあるべき立場であろう。

それすらもできない大バカが教育の現場にいることが僕には許せない。

教師本人による謝罪会見と、名前が変わったことによるイジメを経験
したことのことのある全ての方の前にでて、謝罪し頂きたいものである。

私自身も、今年は、国士舘大学と専修大学で、合計で300人程度の学生
に対して講義をする立場にあり、元来の口の悪さもあるため、しばしば
暴言を吐いているところであるが、社会人になる前の学生だからこそ、
考えてもらいたいことが多く、そのための発言としてしている。

言い方は改める必要があるかもしれないことは判っている。
しかし、それがクレームになる場合には、私の授業をとっていない
学生を含め、謝罪が必要であれば、当然謝罪するつもりだし、
私は自分の首をかけて発言している。

自分の首をかけられなければ、本気の指導はできないと思うからだ。

生徒から逃げるまねをするのであれば、教師失格。
即刻教育現場から去って頂きたいものである。