ゴーストタウン東京 - コラム - 専門家プロファイル

林原 安徳
有限会社 ソルブ 代表取締役
経営コンサルタント

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閲覧数順 2024年04月24日更新

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ゴーストタウン東京

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東京という都市は、ずいぶんと前から
土曜日、日曜日になると、人気がまったくなくなるような地域が多かった。

新橋や赤坂、霞ヶ関 そして、新宿の西口。

共通しているのは、ビジネス街ということだ。

そして、住んでいる人がほとんどいない。

住んでいた人は、地価の高騰と商店の衰退、生活のしづらさがつのり、土地家屋を売り払い

郊外へと脱出してしまった。

こういうところは、立地では、「オフィス性向が強い」と言う。

土日に人がいないばかりではない。

多くの場所は、平日の6時を回るといない。

朝も8時過ぎにならないと人は増えない。

歩く速度は速い。
余計な行動はしない。
いつも同じ人間が通る。
行動のパターンもほとんど決まっていて、通常とは異なる行動はしたがらない。

見るものもいつもいっしょ。
中には連れ立って歩く同僚も同じだったりする。

売上は、おのずと大きな制約を受ける。繁盛しにくい地域だ。

加えて新橋をはじめビジネス街はどこも、おしなべて賃料が高い。

だから、オフィス性向が強い立地は、商売(商店)に不向きである。

少なくとも、初めてお店を構えるようなところではない。

そういうところへ出店してしまえば、余程特殊な商売でもないかぎり

早々に退散せざるを得なくなる。


でも、納得いかない。

「どうして、新橋で、化粧品店なんだぁ?」と思ってた場所があった。

「きっと、OL狙いで出店したのだろうけれど、成り立つのか?」


と思っていた矢先、撤退するという情報が入ってきた。

また、ひとり立地の犠牲になった人が出てしまった。

立地をあなどってはいけないという教訓を残して。