カーテンいらず - コラム - 専門家プロファイル

敷浪 一哉
有限会社シキナミカズヤ建築研究所 
建築家
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カーテンいらず

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陽の差し込む量というのも僕は慎重に考えます。
例えば、ガラス張りの家があったとします。それはとても陽が当たって明るいですよね。
しかし、人間の心理、いや、人間だけじゃなくて動物の心理として、ある程度の影があって、
その影の中から明るい外を眺めることが一番心理的に落ち着く感覚なんです。
一面何も無い芝生のど真ん中でピクニックをするのと、一面の芝生の中に一つの大きな木があって、その木陰でピクニックをするのと、
どちらが気持ちがいいかということなのです。
だから、気持ちのいい住宅には影が必要です。
それともう一つ明るさ以外に眺望の問題があって、よっぽどなにもないところに建っているのなら別ですが、大体はその視界の中で、
他の人が生活をしていたり、道があって人や車が通ったりしています。
いくら日当たりがよいからといって、そちらの方向にドーンと窓をつけても、そこは24時間カーテンを閉めっぱなしとなるわけです。
そんなものは窓が無いものと同じです。
よく見かけませんか?一面ガラス張りの家のすべてのガラスがスクリーンで塞がれて生活されているのを。
僕の理想は、
「すべての窓がカーテンいらず」
そして、
「性格をもった窓」
明かりを取り入れるため、風を通すため、青空を切り取るため、木々を眺めるため、
窓にはちゃんと性格があるのです。