- 大園 エリカ
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
- 東京都
- クラシックバレエ教師・振付家
前々回でしたか、コラム写真の所で「鳥・動物と言えば…」という事に触れましたので…
…という訳ではないですが(笑)、今回は何十年ぶりになるのでしょうか!(多分小学生の時以来!)、先日久々に上野動物園に行って来たというお話をば♫
(^^✿
ちなみに今回上野に行く事にした本来の目的は、母と「プラド美術館展」を鑑賞する為でした。
この絵画展は、歴代のスペイン国王が皆絵画を愛好した事で数々残された名画も沢山展示されており、ベラスケスという画家の方を中心とした17世紀の名画を堪能する事ができました。
(^^✿
全体にとても写実的な表現で描かれた絵画が多く、私は絵の中の人物にとても親近感と温かみと知性を感じ取れました。
普通は宗教画というものは、美しいけれど何処か遠く冷たく感じる様なものも数多くありますが、解説を読むとベラスケスという方は徹底的な写実派故に、宗教画であっても空想的に美化したものではなく、キリストの家族を描く時も「自分の家族をモデルにして描いた」そうで、「あ、だからなのね~。この温かさ!なるほど♫」と思いました♡
あと、学校の教科書では決して教わらない「隠された真実の世界史」などを勉強していると、描かれた絵からその時代背景なども透けて視えて来て、私はとても興味深く楽しく拝見する事ができました♫
(*^^*) ~ ♡
この日は新緑の木々にとても爽やかな風の吹く、大変気持ちの良いお天気で、見終わった後にまだ時間もたっぷり有ったので、「せっかくだから上野公園でも散歩する?」という事で母とプラプラしているうちに、二人で「どうせなら久々に動物園でも行ってみる?」という流れになったのでした♫
(^^♫
そんな流れでしたし、私はインスタとかはしていないし、自分の中に「いつでも写真を撮る」という意識があまりなく…というか、普段見られない珍しい鳥や動物を直に生で見る事に夢中で、写真の事は忘れていたというのが真相なのですが、(笑)
今回は何処に行っても、私が行く場所行く場所に不思議と動物達がこちらに寄って来てくれて、まるで彼らの方が分かって意識して素敵なパフォーマンスを見せに来てくれている様な感動的なシーンに沢山遭遇したので、「あ、デジカメ持って来て、写真を撮っておけば良かった!」と、後になって気付いたりしました。(笑)
でもって、「あ、そうか!携帯にカメラ付いていたっけ♫」と思い出し、(※ガラケー派&外に出た時はネットをしない=機械奴隷にはならない=自分の感覚でものを観察する事が好きな私。普段いかに携帯で写真を撮るという習慣がないかという事が分かりますよね?笑)、
途中から写真を撮り出した為に、後半見た動物達の写真しか撮れていませんが、でもせっかくですので皆様にご紹介させて頂こうと思います♪
☆_(_☆_)_☆
この孔雀さんは私が着くなり、大きな羽根を美しくお広げになられて、私は大変感動致しました♫
( ・・)~☆彡☆彡☆彡
本当は最初、彼は私に向かって真っ正面に羽根をファ~と広げて完璧なフォームを見せくれていたのですが、写真を撮り始めた頃に、ゆっくりと横向きから後ろ向きになられてしまいました。
でも孔雀が羽根を広げた後ろ姿って逆に珍しくないですか?私は初めて見ましたので「へぇ~~~、裏はこんなになっているのかぁ!まるで本当の扇子の骨みたい!」と思いました♫)
彼は随分長い時間羽根を広げて私達の目を楽しませてくれていましたが、そのうち静かに羽根を閉じられて行きました。(こうして実物を拝見すると、何て不思議で神秘的な美しい鳥なのかしら~☆彡と改めて思う私なのでした♫)
最後はこの様に歩いて、ご自分の巣にお戻りになられました。(本当に美しい鳥ですねぇ!)
ちなみに孔雀ってあまり飛ぶ鳥というイメージがないのですが、ちゃんと飛べるんだそうですね~。あんなにフサフサ見える大きな羽根ですが、それがいかに軽量なのかという事ですよね!
神様の生き物への創造性とお計らいに、私は凄いものを感じまする~☆彡
\(◎o◎)/!
ジャ~~~ン!優雅な孔雀さんの次は、対象的なゴリラさんのご紹介♫
写真には撮れていませんが、実は私がこの場所に着いたと同時に彼が奥から出て来て、沢山の人が見物する中、ナント私の方にまっしぐらという感じに歩いて来られて、目の前でゴロンと横になったのです!
ガラス越しとは言いながら、手を伸ばせば届く至近距離で見るゴリラさんの迫力に私は圧倒されました!(感動して写真を撮る事をすっかり忘れた私㋱。笑)
ゴリラさんて良く色々なキャラクターに使われていて、どちらかと言うとユーモラスにイメージされている印象ですが、実際に見る本物のゴリラさんはとても逞しくてカッコ良くて、もうビックリです!
最近人間の男性にはあまり感じられなくなった(!?笑)男性的な包容力さえ感じ取れる。そしてとてもとても知性的な目とお顔をされています~☆彡(人間よりも達観している様な、まるで悟りを得た賢者の様な眼差し?)
かなりの時間、彼は私の真ん前でリラックスしてゴロゴロされておりましたが、そろそろ私がその場を立ち去ろうとゆっくり歩き出したら彼も立ち上がり、私を追う様に着いて来たので、私はなごり惜しく感じて立ち止まって、すぐ傍にいる彼の姿を見ていました。
そしたらナント彼のその知性的な目が、語りかける様に私の目をしっかりと見つめて来るではありませんか!きゃぴきゃぴ♡ (※残念ながら、勿論その瞬間の写真は撮れていません…つうか、こういう時はそんな事考えていられませんッ♡(笑)
(◎_◎)~♡
何だかスゴ~く感動してしまった私♫ そして彼に「ありがとう」と「さようなら」を心の中で言ったら、
彼はあちらの方向に向かって歩いて行かれました。(※一番最初にご紹介した写真も、お帰りになる時のものなので後ろ向きなのです。悪しからず)
そして私もその場を離れて歩き出して気付いたのですが、その日少々重かった私の腰と足が、急に軽くなっていてビックリ!「もしかしたら、彼はセラピスト?」と思ってしまった私です。(笑)
こちらはチンパンジー…のお顔ではないですね。オナガザル?
仲の良いお友達同士という感じで微笑ましかったデス♡
実はこの後に大きな大きなアジア象を見たのですが、
私が写真を撮ろうかな~♫と思った時に、その象さんがタイミング良くこちらに向かってお尻をお向けになられまして、まるで岩と洪水の様なダイナミックな排泄作業をされた為、私は写真を撮るのをためらってしまいましたので、今回は割愛させて頂く形になったという事をご了承下さいませ。(笑)
(^^;
最後は上野動物園の華、ジャイアントパンダ君♫
人数制限と時間制限がある為に話題の母子パンダは見られませんでしたが、帰り際に覗くと父親パンダ君は元気に木登り大サービス!見ている人達は皆大はしゃぎでした♫(※こうして木に登る生パンダを見るのは、十代の頃に(バレエ公演の為にバレエ団で訪れた)中国の動物園で見た時以来でした♫)
暫くして飽きてしまったのか、スルスルと木から下り始めたお父さんパンダ君。
パンダって結構大きいのに、すッごく愛らしさがあるのですよね~♡ ゴリラ君もそうですが、彼らは手も器用だし「本当は中に人間が入っているんじゃないの~~~!?」とか思わせてくれるほど親近感持ちます♫
(^^♡
そしてパンダの木登り終了と共に、私達は上野動物園を後に致しました♫
この日は最後の最後まで動物達のパフォーマンスが次から次に堪能できて、
実にラッキーな一日でございました♫
(*^^*) ~ ✿
ここからちょっとシビアな話になりますが、私は昔から「動物園」という所で鳥や動物達を見ると、「欲深な人間達に捕えられ、こんな狭い所に閉じ込められて…」と痛々しく感じる所があり、それを見ている自分も含めて「人間という動物の残酷さやエゴ」というものも同時に感じてしまうのですが、
でもそんな環境の中でも逞しく生きている彼らを観ていると、もしかしたら動物達の方が達観していて、逆に彼らを見物している私達が彼らに観察されているのかもしれない…な~んて私は思ったりするのですよね~。
(^^;;
そして今回感じたのは、「もしかしたら彼らは"疲れた人間の心を癒す"という役目を仰せつかった、高尚な存在なのかも…」という事でした。
( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡
あぁ、でも最初に見たユーモラスで珍しい鳥達や他の動物達をここで写真でご紹介できないのは、
今になって思うと、ちょっぴり残念に感じている私かも…ですが、
(※最初の方で見たダルマワシという鳥が二羽、お互い反対向きになりながら大きく羽根を広げておじぎする様な珍しい仕草は、とても印象的で可愛かったですし、生で見るトラやアリクイちゃんも興味深かった♫)
でも本当に感動している時って、そんな事に頭は回らないものなのですよね~。
(その分、私の記憶にはしっかりと残っておりますけれど…)
(*^^*) ~ ♡
でも何より嬉しかったのは、
「やっぱり私って、鳥や動物達に愛される人間の一人なのは間違いない♡」と確信できたという事?(笑)
とにかくこの日は思いもかけず、とてもハッピーな一日となりました♫
(*^^*) ~ ♡ ♡ ♡
正直、動物園でこんなに感動するなんて思わなかった私㋱
\(◎o◎)/~♡
上野動物園の「年間パスポート」買っちゃおうかしらん♫
なんちゃって~~~♫♫♫(笑)
(^^✿
このコラムの執筆専門家
- 大園 エリカ
- (東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
natural & elegance
長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年