自由と愛を得る方法
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「仏教の智慧っていうのは、自由と愛なんだよねぇ。」
そう言っていた松井さんの言葉を思い出します。
「仕事がつまらなくって…。」というような言葉を聞くことがあります。
「でも、お金を稼ぐために仕方なくやっているんです。」
確かに仕事はお金を手に入れるためのものですが、それは職業の半面であって、もう半面には奉仕というものがあります。
自分の生活のためだけに働くのと、人々のために働くのでは、幸福感がまるで違います。
この事実を分かっているようで分かっていないから、イライラして、ストレス解消のために酒や遊びに逃げるのです。
この「愛」を感じられない限り、人間としての幸せはありません。
いくら無視しようとしても、本能として求めるものですから、別のところから無理に愛を得ようとして、自己崩壊へと繋がっていきます。
私は以前、ネットビジネスと呼ばれるものに関わっていたことがあります。
文字通り、ネットを利用して収益を上げましょうというものですが、中を覗いてみると、それはもう無茶苦茶なやり方をしていたりするのです。
自動ツールを作って、Twitterやブログへ連続投稿して、そこからアフィリエイトの収入を得たりとか…。
情報商材なるものを作って、いかにもお得な内容が書かれているかのように煽り、書籍などよりも遥かに高い金額で売るとか…。
新聞や雑誌などがあるように、情報というものも確かに価値があるものです。
故に、情報を販売することに対して、アフィリエイトをすることに対して、何か問題があるということではありません。
人に迷惑をかけてまでお金を欲しがるということが問題なのです。
必要以上にお金儲けに走るのは、自由感が足りない証拠です。
心の自由が無いから、別のもので埋め合わせをしようとするのです。
ストレスをお酒や遊びで埋めようとするのも自由感の不足からくるのです。
そして、松井さんはこんなことも仰っておりました。
「今はみんなブログとかやっているでしょう?どこからか聞いたり読んだりした言葉を集めてきて、自分の意見を少し加えて、さも自分は出来ているかのように書いているよねぇ。」
「誰かのため…と言いながら、その実は自分が凄いと思われたいんだねぇ。それはエゴ以外の何者でも無いよねぇ。」
「誰かに認められたい!」と、名誉などを求めてしまうのは、愛感が不足していることに他なりません。
恋愛などのことを書いているベストセラー作家本人が、何よりも愛に飢えている…というようなことを間近に見たこともあります。
必要以上にオシャレにこだわり、化粧や服に捉われるのも愛感の不足なのです。
「足るを知る」
という言葉があっても、知識として知っているだけで、その実は何も分かっていないから、自由と愛を求め続けているのです。
足るを知らないから、人に迷惑をかけてもお金稼ぎをして、名誉が得たいから出版して宣伝して…ということになってくるのですね。
どんなにお金を持っていても、貧しい心では幸せになることは出来ません。
どんなに名誉を得たとしても、汚い心では立派に見せることは出来ません。
無頓着で着飾る心が無ければ、何をしていても幸せなのです。
この原理が分かってからお金儲けをすればいいと思うのですよね。
物質的な満足と精神的な満足。
この両面が大切なわけですが、どうしても精神的なものは目に見えないが故に、知識として頭に入れて「分かったつもり」になってしまうものなのかもしれません。
仏教の真理というものは、この自由と愛をもたらすものです。
無理にポジティブになるわけではなく、心の底から自然とポジティブになるのです。
この道理というものを多くの方に知って頂きたいなぁ…と思います。
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