「仲秋の名月」と菊花の契り - 婚活全般 - 専門家プロファイル

橘 凛保
社団法人橘流恕学アカデミー 理事長 講師
東京都
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閲覧数順 2024年04月25日更新

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「仲秋の名月」と菊花の契り

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仲秋の名月


天高く・・・と申します秋

空が高く澄んで参りますね

今日は「仲秋の名月」

雨の日の名月は「雨月」と言うそうですが

今日の東京の空模様は怪しいです

上田秋成の書き物に「雨月物語」がありますが

そのなかに「菊花の契り」と言うお話があります

恐がりの私は子どもの頃にうっかり読んでしまい

ゾクゾクと震えたものでした


『菊花の契り』

このようなお話です

あるご縁から義兄弟になった二人がいました。
ある日、義兄は、
「しばらく国に帰る。来年の重陽の節句にまた会おう」と言って帰郷しました
そして一年後の九月、重陽の節句の日がやってきました。
義弟は老いた母と義兄の帰りを今か今かと待ちました
そこへ、義兄が帰ってきました。
でもどうも、様子がおかしいのです。
すると、実は、自分は幽霊だと告白します。
国でとらわれの身となり、今日の約束が果たせない。
「きっと、待っていてくれているであろうに・・・」

義弟も、
「お兄さんの帰りがあまりに遅いので、雨戸も閉めずに、今か今かと待っておりました。
でもこうして逢えて本当にうれしゅうございます」

「弟よ・・・・。もう、とてもお前との約束が果たせそうになかったので、
死んだら、せめて、魂だけでもお前の元に行く事ができるのではないかと思い、
お前との約束が果たしたくて、自害して飛んできたのだ。」
こういって、義兄はスッと消えてしまいました。 「雨月物語」より

私は重陽の節供になると

小さい子どもの頃は

この物語が思い出されて

一人で部屋にいられないほど怖くなりました

毎年 毎年 歳をへて 

しだいに 子供心にこの物語の意味がわかるようになり



人の心 想いの深さを感じて

いつしか「怖い」とは感じなくなっていました

義兄弟といえども契りを交わしたふたり・・・

ましてや・・・

そんなことを想うようになりましたのも

もう随分昔のこととなりました


この日には加古の河原でのこの二人の義兄弟の挿絵が思い出されるのです



今日の仲秋の名月は「雨月」でしょうか・・・


そして明日は「重陽」菊の節句です








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橘 凛保(Riho Tachibana)