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ブッダとカンナ
カンナ・プロジェクトを始め日も浅い頃
ブッダにまつわるカンナの話が突然出てきました
本来インターネットの情報は鵜呑みにしない私です
取材は実際に足を運ぶか
国会図書館に足を運ぶか
せめて近くの図書館
大学の図書館を頼ります
この情報は以下のようでした
ブッダが悟りを開いた頃
いとこのデーバダッダはブッダを疎ましく思いました
なんとか自分がブッダに取って代わろうと企むデーバダッダ
様々な方法でブッダを陥れようとします
あるときには色仕掛けまでして・・・
ところが悟りを開いたブッダは全てお見通しです
惑わされることなく凛としていました
デーバダッダはますます怒りをあらわにし
ある日 小高い丘の上から
丸い大きな石をブッダめがけて落としました
これも難なくかわしたブッダですが
われた石の破片がブッダの足に刺さってしまったのです
さすがのブッダも
石の破片の飛んでくるのまではさけることが出来ず
破片の刺さったところからは真っ赤な血潮が流れ出しました
すると その真っ赤な血潮を吸った大地から
真っ赤なカンナの花が咲きました
そう言う話でした
これは実に興味深いと思いました
広島の原爆投下後の人々の流した赤い血潮
それを吸って 真っ赤なカンナが咲きました
そう物語を書いた私にはこの話が本当ならば
カンナの話に更なるエピソードとして伝えようと思いました
そこで 大学の図書館で調べました
従姉妹のデーヴァダッダが石を落したまでの話は
みつかりました
しかし 残念ながらカンナが咲いた話はみつかりませんでした
文献にないものは単なる「うわさ話」の域をでません
正式にお伝えすることはできません
しかしながら なんとも まことしやかな話ではないでしょうか
カンナ・プロジェクトでお伝えしている真っ赤なカンナは
少なくとも
あのときのみなさんの真っ赤な血潮を吸って咲いたと思います
筒然命を奪われた人たちの想いが
残された人々に「生きる」を伝えたかったのではないでしょうか・・・
それをカンナが引き受けてくれた
広島は復興しました
しかしカンナは忘れられました・・・・・
あれから間もなく７０年
今 カンナが日本２３都道府県に咲いています
世界にも１０カ国にバトンをつなぎました
インドにバトンをつないだ真っ赤なカンナがまた咲いてくれました
この平和への想いがインドに根付くことを祈ります
今年咲いたインドへバトンしたカンナです
２０１３年９月に咲いたインドにリレーしたカンナです
http://canna-project.com/
原爆から１ヶ月で咲いてくれた真っ赤なカンナの花を
日本中の子どもたちと咲かせています 世界にも咲かせています
子どもたちに平和な未来を残してやりましょう！
