芽を摘まない
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先日、ラジオで面白い話題があったよ。
パズルを完成させる時、
小さな子供は、隅っこからはめていかないのに意外と早く完成させる。
という話なんだけど
大人になるにつれて、隅っこから探し出すようになるんだよね
どっちが、どうとかいう問題ではないんだけれど
子供には、隅っこから探さなきゃならないという概念がないのに、
それを完成させる能力は、備わっているんだよね
きっとパズルのピースの形状を分析もしないし、パッと見て、似てる形を、パッとつかんで、違ったら、
また次、また次というふうに、完成までの早さなんて、どうでもよくて
出来上がっていく喜び、成功した快感のようなものが楽しいだけで、
キチンと完成までこぎつける
これって、すごい能力だよねえ
ま、そのうち、周りにいる、お兄ちゃんや、親が、合理的な方法を教え出すんだろうけど
この話を聴いていて、親のあり方について、ふと思ったことはね、
子供のすることに、手を出したがる親のなんと多いことか
…ということなんだよね。
子供が、何か話しだそうとしても、親が、待ち切れずに、先に結論を誘導するような
あ、こういうことね?みたいな事なんだけど
話が、せめて8割くらいのところまでは、先走って言わない方が、良いような気がするよね
例えばさあ、
小児科医が、子供の視線に合わせて、
「どこが痛いの?いつから痛いの?」
って聞いているのに
連れてきた、お母さんが、
「この辺が痛いんだよね?昨日の晩から痛いんだよね?」
と答えてるような
手っ取り早くて、確実で、それも事実なんだろうけれど、
こういうのって子供の、自立心を育てる邪魔をしてるかもしれないよ~
コミュニケ―ンが、苦手になるのは、インタ―ネットのせいばかりじゃないような気がするよね
このコラムの執筆専門家
- 清水 英子
- (メンタルヘルスコンサルタント)
- 清水英子
まず、話すことが第一歩。私に話してみてください。
私のところに、たどり着いた方々のこぼれ落ちる涙を見るたびに、ココロの腕で抱きしめてあげたくなります。話すうちに、笑顔がこぼれ、元気になっていくのをみていると、人間本来の持っている力を感じ、次のカウンセリングに続く原動力となっています。