- 伊東 なおみ
- ILSランゲージスクール 英語講師および日本語教師
- 東京都
- 英語講師および日本語教師
対象:英語
みなさん、こんにちは!
今日の東京、また雪ですね~
17:00現在@新宿
さて、最近はFacebookやtwitter、mixiなどの、いわゆるSNS(Social Networking Service:インターネットを通じての交流)を通じて、実際に会えない人たちとも頻繁にコミュニケーションを取れるようになりましたが、時折、その難しさを痛感させられます。
つい最近、私自身も何度かコミュニケーションの行き違いを体験したところです。
相手との認識が全く違っていて、おそらくお互い、
「どうしてこうなるの???」
とクエスチョンマークが頭の中で渦を巻いたと思います。
やり取りを読み直してみて感じたことですが:
①主語(や目的語)が無い
②具体性に欠ける
③相手の気持ちをおもんばかりすぎる
④自己防衛、自己責任の回避の跡が見られる
以上の4つがSNSでのコミュニケーションを難しくしているのではないかと感じました。
「今さらはっきり言わなくても相手はわかってくれる」
「はっきり言うと相手を不快にさせてしまうかもしれない」
このような甘えと依存、そして自己防衛の機能が働いてしまうのでしょうか?
高コンテクスト文化と言われる、日本独特の文脈に頼るコミュニケーション方式(言葉以外の伝達方法に多くを頼るコミュニケーション方式。以心伝心などもこの種のコミュニケーションの一つ)のゆえ、聞き手やメッセージの受け手に、より大きな負担がかかってしまうのは仕方の無いことかも知れませんが、、、
友達とのコミュニケーションはともかく、ビジネスでは特に上記の①、②に関しては間違いのないようにはっきりと明記するべきです。(友達でも、コミュニケーション方法を間違えたら友情に亀裂が入ることもありますが・・・)
ところが、以下のビジネスメールはどうでしょうか?日本ではありがちなメールですが、こういうメールは悩みの種でもありますよね^^;
外国人の方から、どうしても同僚からのメール(日本語)が理解できないので読み取って欲しいと頼まれたものの一部です。(若干、内容は変えてあります)
『そうですね。必ずしも必要と言う訳ではないですが、かなり努力が要されると考えるべきだと思います。特に支障がなければ、××するのが望ましいと考えます。』
う~ん^^;ここだけ見せられても、全く意味がわかりません。
そこで、前後のメールのやり取りも差し支えない範囲で見せていただきましたが、それでもまだよくわかりません。
出だしの「そうですね」は、「その通りです!」の意味なのか、「うーん、そうですねぇ、、、」と考える時に使う「そうですね」の意味なのか、結局わかりませんでした。
上記①のポイントについても、誰が、何を「必要」で「努力が要される」のか?そして、誰に「支障がなければ」いいのか、誰が「望ましいと考えている」のか?
主語は会社?社長?社員?メールを書いている人?メールをもらった人?誰か特定の人?
具体性に欠けているし(上記②)、相手も傷つけたくない(上記③)、そして自分も責任を負いたくない(上記④)というのが見え見えです。日本人同士ならまだしも、このようなメールを外国人に送るのは、いくらなんでも酷だし、配慮がなさすぎると思います。と言うより、日本人だってわからないです。
コミュニケーションには、確かにグレーな部分も必要だとは思いますが、低コンテクスト文化圏(英語圏も含まれる)では、このようなコミュニケーションはなかなか通じないと思いますので、気をつけなければならないですね。(もちろん英語のメールにもあいまいなものがたくさんあります)
自分への反省も混めて、ブログに記しておきました。
今日はバレンタインデー/Happy Valentine's Day
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