- 中村 英俊
- 株式会社第一広報パートナーズ 代表取締役 広報コンサルタント
- 東京都
- 広報コンサルタント
対象:広報・PR・IR
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
2020年夏季オリンピック開催が決定した東京。勝因はJOC竹田会長や猪瀬知事などのリーダーシップや皇族や首相などの積極関与、永きにわたるロビー活動、チームプレーなど挙げるときりがないが、「おもてなし」発言に象徴されるプレゼン力も奏功したことは言うまでもないでしょう。
しかしこのプレゼンで気になった点が...。
それは既にアンダーコントロールにあると表現した福島原発の汚染水処理問題。この表現が唯一引っかかっていたが、最近になってもうひとつ気がかりな表現が加わりました。
おもてなし。
最初は日本の良さを、日本人の気持ちを一言で表す上手い表現だと思ったものの、ここにきてその言葉は過去の言葉であり、現在にはもう当てはまらないと言わんばかりの事件が頻発しています。
事態が拡大の一途をたどるホテルでのメニュー表示偽装。中小零細の宿が苦肉の策としてやってしまったのであればまだ理解ができるが、そうそうたる一流ホテルが堂々と偽装をしていた現状をみても、また一地域にとどまらず全国的に行われていたことを考えても、業界に蔓延している風習なのだろう。偽装が表面化したホテルは現在のところ12を数える。
ルネッサンスサッポロホテル(北海道) かんぽの宿塩原(栃木)ザ・リッツカールトン大阪(大阪)
第一ホテル東京シーフォート(東京) シェラトン都ホテル東京(東京)
名鉄グランドホテル(愛知)
大阪新阪急ホテル(大阪)
千里阪急ホテル(大阪)シェラトン都ホテル大阪(大阪)
六甲山ホテル(兵庫)
会社として自主的に手を挙げたもの、或いは内部告発などで表面化したものもあるのだろうが、だんまりを決め込むホテルも少なくはないのではないかと想像します。残念ながら隣国と変わらない状況。
会見などの模様を報道を通じて見るが、頭を下げるものの謝罪している感じもせず、恐らく消費者に対してメッセージを出しているのではなく、目先のメディアに対しての表現なのでしょう。
また現場のことを堂々と把握していないことを露呈する経営者も多いのも印象的。
広報対応云々以前の問題として、現場は兎も角、経営者が消費者に目を向けることが急務だと思います。企業と社会との窓口役でもある広報部門として何ができるのか。社長をはじめとした経営者が直ぐに変われるものでもないため、早い段階から意識改革を行う必要があるでしょう。
まずは今回の良い?失敗例を基に、恐怖訴求から始めてはいかがでしょうか?
クリックをお願いします!
都ホテルニューアルカイック(兵庫)ホテルクレメント宇和島(愛媛)
このコラムに類似したコラム
御社にとってのオリンピックは? 中村 英俊 - 広報コンサルタント(2013/09/09 09:38)
メディア対応で忙しい時の注意点 中村 英俊 - 広報コンサルタント(2012/04/13 11:05)