- 中村 英俊
- 株式会社第一広報パートナーズ 代表取締役 広報コンサルタント
- 東京都
- 広報コンサルタント
対象:広報・PR・IR
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
一昨日、ネット検索をしていた際、たまたま「みやたん」という情報に遭遇。なんでも我が故郷、西宮市のいわゆる「ゆるキャラ」らしい。
早々地元に住む友人に連絡を取り浸透度を確認したものの、本人は知らないばかりか奥様も知らないとのこと。ご子息、ご息女においては認知はしているものの、印象は微妙とのこと。
調べてみると兵庫県内でキャラクター総選挙なるものを実施したようで、その中では西宮市の「みやたん」はゆるキャラNO.1の称号を得たようですが、全国ゆるキャラグランプリでは残念ながら45位という位置づけのよう。
はて、「みやたん」は西宮にどのような効果を生んだのでしょうか?
全国でブレークした「ゆるキャラ」。確かにゆるキャラブームの火付け役といわれる「国宝・彦根城築城400年祭」のイメージキャラクターであった「ひこにゃん」は、認知度向上のみならず大きな経済効果を生んだことは間違いの無い事実だろうと思います。
他にも奈良県で開催された平城遷都1300年記念事業(平城遷都1300年祭)の公式キャラクターである「せんとくん」、熊本県PRキャラクターである「くまもん」などは知名度向上や地域の活性化など含めて多くの効果を生んだ成功例でしょう。
しかし成功しているのはほんのひとにぎりであり、その他多くは安易な真似事で終わっている感が強く、税金の無駄遣いと指摘されても仕方ない面もありそろそろブレークではなく、ブレーキをかけるか、或いは狙いや活用法を十分に検討した上でアクセル全開にするかのいずれかでしょう。
単なる真似事では埋没することが明白であり、狙いやコンセプト、活用法などを十分に検討し、そのきっかけからどのような相乗効果、波及効果を生み出すのかも検証の上で打ち出さなければ効果はでないばかりか、負の遺産、沈滞ムード、主体である地方自治体への不満醸成などとマイナス効果につながってしまうでしょう。
仏を作る前に、魂の検証に時間をかけて頂きたいものです。
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