足の長さの違い
心と体・医療健康 マッサージ・手技療法 2007/04/08 16:47昨年自転車に乗っていて車と接触事故を起こしそれ以降腰痛に悩んでいます。整形外科に行ったところ骨盤が歪んでいて左足が右より2センチ長いので牽引で矯正と言われました。でも実は子供の時に先天性股関節脱臼で治療を受けその頃から足の長さは1センチ違います。その時には「足の長さがピタリと揃う人はいないので平気」と医者に言われたそうです。そう今回の医者に言ってもそれでも矯正と言われました。
じゃあカイロとか鍼灸はと尋ねたらあんなロクでもない治療をしたら動けなくなると脅されました。でも知人で整形の牽引が元でひどい目にあい代替療法というもので治った人がいるし元々医者にはあまり行きたくありません。
・生まれつき1センチ足の長さ違い、今は2センチ違いますが腰痛はこのせいで起きるのですか
・治すとしたら牽引以外の治療法は何ですか?
・カイロや鍼灸のホムペで「○○テクニックを使います」とか「△△流です」と使う技(?)が書いてあることがありますがその違いは治療法や症状に影響しますか?私はお茶の表千家・裏千家みたいな違いかなと思ったのですが(^^;
たまじさん ( 東京都 / 女性 / 28歳 )
足の長さのいろいろ
たまじ様
ご質問ありがとうございます。
質問項目にそって私の考えをお話します。
まず、腰痛と足の長さの関連ですが、足の長さが腰痛の直接的原因になることはありません。
足の長さの左右差には、構造的な要素と、機能的な要素があります。構造的要素とは、骨自体の長さの左右差があるとかです。
この構造的要素は、極端な違いを除き、その人の個性と同じで、あまり気にすることはないものです。私たちは、普段、さまざまな構造の地面を歩いています。凸凹道や坂道など、その地面の状況に適応して歩けるということは、足の微妙な長さの違いに対しても、カラダは補正しバランスをとることができるということです。
もう一つの機能的要素は、何かしらの機能的異常が別にあり、その結果、足の長さの違いが出るということです。機能異常とは、神経系がうまく働いていないために起こるもので、筋の緊張度合いに左右差が起こった状態です。
神経系がうまく働かなくなる原因は、肉体的ストレスから、精神的ストレスまであり、それが腰痛の本質的原因になっていると考えられます。その結果、腰痛や足の長さの変化が生じるということです。
ですので、カイロプラクティック的な視点でみると、足の長さが原因で腰痛は起こることはありません。
私のコラム「カイロプラクティックとは何?」をご一読頂くと参考になると思います。
2つ目と3つ目の質問に関しては、私はカイロプラクティックをお勧めします。腰痛の原因に絡む本質的原因へしっかりアプローチできると思います。また、さまざま施術法はあくまで道具です。施術の良し悪しは、それを使う先生次第になります。
私でよろしければいつでもお力になりますので、気軽にご相談ください。
山中英司
治療院のホームページ http://www.hikaichiro.com/