植森 宏昌(ファイナンシャルプランナー)- Q&A回答「払込相当額の9割ではありませんのでご注意を」 - 専門家プロファイル

植森 宏昌
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ウエモリ ヒロマサ
( 大阪府 / ファイナンシャルプランナー )
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定額年金保険について教えてください。

マネー 投資相談 2008/11/30 02:42

数年前に夫が交通事故に遭い、損害賠償金として1億円以上のお金を受け取りました。
夫は寝たきりの状態(回復の可能性は低い)で、いまは自宅で24時間介護をしています。
この受け取った損害賠償金の預け先について悩んでいます。
収入は、障害年金等で年間1000万円程度あるため、日常の生活費や、介護費用は十分に足りており、自宅介護に必要なリフォームや機器の購入なども済ませているので、この1億円以上のお金は今後使う予定はまったくない性格のものです。
また、近々夫が正式に勤務先を退職となり、さらに退職金が数千万円入ってくる予定もあります。
本来なら、こうした完全な余裕資金は将来に備えて株式や投資信託で運用すべきところだと思いますが、主人が「絶対に元本が安全なもの以外には預けるな」と言っているため、本当は株や投資信託をしたいのですが、全て銀行貯金・国債などで運用しています。
ただ、最近は銀行の倒産なども心配になってきました。「絶対に元本を守る」という目的からすると、1000万円ずつ10数行の銀行に分ける必要があると思いますが、介護が忙しくて外出できる日も限られている状況なので、そんなにたくさんの取引の管理をする暇などありません。
国債も、日本と同じ格付けのアイスランドが危なくなったりしているようなので、あまりたくさんは買いたくありません。
そこで、円建ての「定額年金保険」に興味を持ちました。中身は円建て債権を中心に運用するものが多いようですし、安全な印象があります。仮に保険会社がつぶれてしまっても、ほぼ払い込んだお金の9割以上が保護機構で保障されるというのも大きいです。
お金を安全に守るための「置き場所」として使う価値があると思うのですが、主人に納得してもらうために、「専門家のかたから見た定額年金保険の安全性や分散先としての有効性」などを教えてください。

ミカエル777さん ( 東京都 / 女性 / 57歳 )

植森 宏昌 専門家

植森 宏昌
ファイナンシャルプランナー

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払込相当額の9割ではありませんのでご注意を

2008/11/30 17:25

はじめまして、ミカエル777様。アイスビィの植森宏昌です。

ご主人様、大変な状況なんですね。これからも金銭的な部分以外も含め御苦労がおありになるとは思いますが頑張って下さいね。

先ず、一部、勘違いされている部分がございますので記載させて頂きます。確かに仰る通り「定額個人年金」は受取時の年金額は加入時に確定しています。しかしながら、保険会社が破綻した場合、保護されているのは払込保険料相当額の9割では無く責任準備金の9割です。少し聞きなれない言葉で、ややこしい話ですが基本的には払込保険料相当額よりも少ないケースが多いと言えます。ここで言う「責任準備金」とは、生命保険会社が将来の保険金、年金、給付金等の支払に備え、保険料や運用収益などを財源として積み立てている準備金のことで、保険業法により積み立てが義務づけてられています。保険契約者から払い込まれる保険料は、預貯金と異なり、一部は保険金等のお支払や保険契約の維持管理費用等に充当され、その残額が責任準備金として積み立てられ、運用されることになりますので、一般的には、責任準備金の金額は払い込まれた保険料の合計額よりも少なくなります。また、保険金、年金等の90%が補償されるものではなく、個人変額年金保険に付されている年金原資保証額等についても、その90%が補償されるものではありません。ご注意くださいね。

以上の観点から、やはり安全で安定した会社に預けるのが良いのかな・と言えますね。最終的には、信頼できるFPなりを決め、相談しながら分散するのが1番良いかと思います。

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