ストックオプション
マネー 税金 2007/09/06 09:50ストックオプション(SO)の行使の仕方についてご教授をお願い致します。
SOを行使しますとその金額は給与所得とみなされ、年間所得に応じた税率で課税されますが、住民税や社会保険、年金などはどうなるのでしょうか。
私は現在SOを行使することを計画しておりますが、金額で2000万ほどあります。これを毎年200万ずつ行使する場合と2000万を1回で行使する場合で税や社会保険、年金の額に差が出てくると考えております。特に翌年以降の住民税や社会保険が増額されてしまい、行使の仕方でかなり税や保険に差が出てくるのではと思います。
SOですので行使する時点での株価により利益も変わってきますが、本質問では変わらないと言う前提で行使の仕方と税、保険、年金の関係を教えてください。
宜しくお願い致します。
おやぶんさん ( 東京都 / 男性 / 48歳 )
Re:ストックオプション
おやぶんさん
こんにちは、税理士の大黒崇徳です。
ご質問の内容から御社のストックオプションは税制非適格かと思われますので、その前提で回答します。
権利行使時点で株価と権利行使価格との差額が給与課税の対象となります。従いまして翌年の住民税はその分増額になります。
住民税は現在一律10%ですが、所得税は累進課税となっていますので、ご自身の給与とストックオプションによる利益とをうまくバランスさせ、税率が上がらないように権利行使を行うことが必要かと思います。
社会保険についてですが、ストックオプション制度から得られる利益は、それが発生する時期および額ともに労働者の判断に委ねられているため、労働の対価ではない、つまり、労働基準法の解釈としては、「労働の対価としての賃金には当たらない」とされているため、ストックオプションによる利益に対して、社会保険は影響をうけないということになります。
ちなみに税制適格SOの場合は、権利行使時には給与課税はなく、売却時点で譲渡所得課税になりますので税制非適格SOよりは税金の負担は少ないケースがほとんどかと思います。
もし、ご不明な点がありましたら遠慮なくご連絡下さい。