橘 和子(ドッグケアアドバイザー)- Q&A回答「モッテコイ!」 - 専門家プロファイル

橘 和子
犬のために。人のために。

橘 和子

タチバナ カズコ
( 北海道 / ドッグケアアドバイザー )
1/2 Hounds 代表
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子犬の持ってこいの訓練について

2014/10/03 11:05

よろしくお願いします。現在3歳雄、二か月半雄、二か月雌のトイプードルを三匹飼っています。前回ご相談させてもらい、四苦八苦しながらも、日に日に落ち着いてきまた。今回は、二か月オスの訓練について相談です。我が家へきてすぐに、ケージ内、リビング、洗面所のトイレシーツに完璧におしっこ、うんちします。数日後には、おすわり、伏せ、おてができて、今では、ハウス、ごろん、まてもできます。とても賢く元気な子です。人間の支持が大好きなようで。今成長段階で、楽しく遊びながら、いろいろ教えてあげたいのですが、私が無知なので、よくわかりません。たとえば、ボールをなげてもってくるトレーニングはどうしたらよいでしょうか?もう少し成長したら、広い芝生でボール投げをして遊びたいのです。他にも、室内、室外で、遊びながらのトレーニングはどういうものがあるでしょうか?また、そのトレーニング方法をおしえてください。

narutomamaさん ( 千葉県 / 女性 / 41歳 )

橘 和子 専門家

橘 和子
しつけインストラクター

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モッテコイ!

2014/10/03 23:37

楽しそうですね!
2ヶ月半齢でもう既にトイレ場所を理解しているとは大したものですね!

ボール(おもちゃ)のモッテコイを教える一番の基本は「ボール(おもちゃ)を持ってかえって手渡したら、また投げて遊んでくれる」という概念を教えることです。
ではどうするか。

まずはあまり距離に欲張らないこと。半径2mくらいがせいぜいの距離から開始してください。「何かを追いかける」ことは犬の習性なので、追いかけさせることにはあまり手こずらないでしょう。最初は猫をじゃらすようにボールを動かし、その子の注意を完全にそのボールに向けさせてから放ってください。でも取りにいった後、口にくわえて振り回して一人遊びが始まる・・というのが大抵、皆さんが壁にぶつかるところだと思います。

そこを自分のほうまで持ってきてもらうには・・・
おもちゃを口にくわえた瞬間からほめ始めます。手を叩きながら、少し高めのテンションでその子の名前を呼んでから「モッテキテ」「モッテコイ」などのコマンドも少し高めの声で入れます。子犬とは「楽しいことが好き」ですから、もしあなたが楽しそうにその子の名前を呼んでいるのをみて、「お?母ちゃんのところに戻ったら楽しそうだな!」と思わせたいのです。

もしそれでも戻ってこない場合は少し動きを入れます。手を叩いたり楽しそうな声を出して、その子から離れていく方向で動きましょう。ここでも犬の習性を使い「あなたを追いかけさせる」のです。腰を折って、あなたの目線をできるだけ子犬に近い高さまで落としてやりながら手を叩いたりしてあげると、よりその子の注意を引きやすいことでしょう。そうすると、ボールを口にくわえながら、楽しそうに追いかけてきてくれるはずです。

自分の手元までその子を呼び戻すことができれば次の段階。

今度は「口からボールを放す」ことをしてほしいわけですから、「ちょうだい」「放せ」「リリース」などのコマンドと一緒に、口にくわえられているボールをつかみ、放してもらうまで待ちます。その際には、引っぱりあっこのゲームと勘違いされないように、手はできるだけじっとさせ動かしません。相手が口元を緩ませ(あきらめて)ボールを取らせてくれた瞬間にほめながら、じらさずすぐに投げて取りにいかせます。
または、持ってきた際には、上記と同様、コマンドを言いながら、「ボールとおやつを交換」させます(こちらのほうがよく使われるやり方でしょう)。おやつをもらおうと口を開いた瞬間にボールが落ちる、という流れをつくることで、すぐにボールを投げて追いかけさせることができるようになります。これも再びボールを追いかけさせることがすぐにできることで、「持ってきたらまた投げてもらえる」概念を教えることができます。

ここまでできたら、あとは距離を伸ばしていくだけ。遊びの中で覚えることはどんどんと上達していきます。あっという間に遠くまで飛んでいったボールを持ち帰ってきてくれることでしょう。

このゲームで気をつけなくてはいけないことが数点あります。
まず、この練習をやめるタイミングは、必ずその子がその時間の一番いい状態になり「もっと投げて!もっと投げて!」と目を輝かせている時にやめてください。その子が飽きたからやめる、というのが一番いただけません。人間側の都合で、そしてその時間内では一番良くできた時にやめること。そうすることで、次に練習する時の集中力が変わってきます。
また、ボールに興味を持たない、などといった、本当に初歩段階でつまづいている時には、必ずしもボールから始める必要はありません。その子の好きなおもちゃから始め「持って帰ってくるコンセプト」を学ばせることができれば、いずれボールに移行することができるので心配ありませんよ。

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