進路に迷う息子
育児・教育 子供の教育・受験 2016/02/18 23:45今年春に大学進学を控えた双子の父親です。娘は自分で志望校を選択し、合格した大学に入学する予定です。問題は息子です。数校受験しましたが、自分の意思で決めたのではなく、親が決めました。合格した大学には行きたくないといい、ならば今度どうしたいのかと聞いても、わからないとの返事です。いつも自分を他人と比較する傾向があり、自分は「負け組」と勝手に決めつけている様子です。息子が通う高校の進路指導の先生から、息子が合格した大学は、名前を書けば誰でも合格出来る程度の大学だ、などと言われた事にショックを受け、突然、浪人して早稲田大学に行きたいなどと現実離れした事を言い出したり、親としてもどうしたらいいものか当惑しております。
思えば、幼少期から、娘は買いたい玩具を即座に見つけ、「パパこれ買って!」と意思表示が出来ましたが、息子は玩具売り場をあちらこちら探し周り、結局は何も買わないという事が何度もありました。この傾向が思春期になっても続いているようです。
息子は馬鹿がつくほど真面目で、0か100しかないのです。自分よりテストの点数が高い人は「勝ち組」、その逆は「負け組」と決めつけています。かと言って、成績がいい訳でもありません。このままではニートになってしまわないかと不安です。
親としましては、どんな道でもいいですから、彼なりに明るく生きて行って欲しいと願うしかないのですが、進路の定まらない息子とどう接したらいいものか、アドバイスお願い致します。数日前にも同様の質問をさせて頂きましたが、回答が頂けなく再度質問させて頂きました。どうぞよろしくお願い致します。
もぐきちさん ( 山形県 / 男性 / 57歳 )
将来のことを自らの言葉で語れるようになるまで
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もぐきちさん、こんにちは。音楽家の成澤利幸を申します。
私の経験の中から何かヒントがあれば、と思い回答させていただきました。
息子さんは「何かやりたいことを探している」(よくいう、自分探し)や、
「やりたいことがあるけれど、そのためにどんな準備をしたらいいかを探している」
という状態にあるのではないでしょうか。
そして、これらのことを「うまく言葉として説明ができない」状態にあると思うのです。
そのように考えている(悩んでいる)最中に進路指導の先生の一言で自暴自棄のような
状態になってしまったのではないでしょうか。
(「名前を書けば誰でも~ 」という発言はハラスメントであり、
このような発言を行う教職員については進路指導の仕事には不適切だと思います。)
学生の頃、熱心に音楽を勉強した人が音楽を一切辞めて別の進路に進んで活躍したり、
中学生の頃に楽器をやっていて、卒業してからは一切やっていなかったのですが
20代後半になっていきなり音楽の道に進んだ生徒もいます。
きっと彼ら彼女らの中で何かのきっかけがあり考えた末の進路だったと思います。
生きている中でいろいろあったのでしょうね。
もぐきちさんの息子さんが「将来、これがしたいんだ。」と自ら話せるまで待つのはどうでしょうか。
将来のことを 『思う・考える』 が 『語れる・話せる・文字として表現できる』 に変わり、
『語れる・話せる』 が 『行動する・勉強する』 に変わる、
このように変化できることが 『進路』 ということです。人生の中でも大きな成長の場ですね。
また「思う」から「語れる」ようになるまでは時間がかかることが多いです。
とはいえ、もぐきちさんもご自身の年齢のこともあってよけいに心配されているのだと思います。
なので、期限を区切るというのはどうでしょうか。「20歳になるまで待つ」というように。
双子さんの子育ては大変だったと思います。
これからは2つの進路を見ること、2つの道を見ることになると思います。
2つの道を見られるなんてすてきじゃありませんか。
それぞれの道の景色を見ることができるなんてそうそうあることではありません。
私が教え子を応援するように、もぐきちさんのご家族が実りのある人生を送れることを
応援したいと思います。がんばって下さい。
評価・お礼

もぐきち さん
2016/03/03 09:33成澤先生、お礼が大変遅れまして申し訳ございませんでした。「待つ」のが大切なんですね。家内とも相談しまして、息子に結論を急かす事はしないと決めました。先生のおっしゃる通り、子供といえ、お互いに道は違いますから、その景色を堪能したいと思います。ありがとうございました。