吉野 真人(医師)- Q&A回答「しっかり治すことが先決!食事など生活習慣の改善から」 - 専門家プロファイル

吉野 真人
あなたの自然治癒力を引き出し心身の健康づくりをサポートします

吉野 真人

ヨシノ マサト
( 東京都 / 医師 )
Q&A回答への評価:
4.7/38件
サービス:1件
Q&A:158件
コラム:500件
写真:0件
お気軽にお問い合わせください
03-3277-3737
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

休職したいのですがお金に困っています。

心と体・医療健康 心の不安・性格改善 2009/12/12 23:27

私は、6年前にうつ病を発し、それに伴い、ひどい睡眠障害
(中途覚醒、早朝覚醒、熟睡障害)の症状が出ました。
現在うつ病の薬と睡眠薬を、心療内科の先生に処方していただき、
服用しています。

始めは休職していたのですが、傷病手当がもらえる期間が切れる、
1年半で会社から、会社都合による退職を命じられました。
その後しばらく、休養していたのですが、
失業保険もなくなり、貯金もなくなったため、
仕事に出ました。

しかし、長く勤まりません。

1社で短いときは2週間、長くても4ヶ月しか勤まりません。

なぜなら、ひどい疲労感と倦怠感でやる気がでないことです。
身体に鉛の錘をつけられたような
通常の疲れやすさを超えた尋常ではない、疲労感、不調感、倦怠感があります。
肩、首のこりもあります。

まず、ひどい睡眠障害に困っています。
AM0:00ごろ寝るのですが、
入眠は比較的悪くはないのですが、
必ず2:00ぐらいに覚醒します。
すぐに寝付くのですが、2時間ぐらいするとまた目が覚めます
起床は6:30ですので、
だいたい2、3回くらい中途覚醒しています。

そして、熟睡感が全くありません。
朝起きて「あーよく寝た」という感覚が全くなく、
布団から出られません。
だるく、ぐったりしています。
睡眠の質もかなり悪く、休日は17時間も寝てしまいます。
それで、睡眠障害を補っている感じです。

そして疲労感が全く取れていません。
朝から非常に疲れています。
だから思考力や集中力、注意力も鈍っています。
仕事に対する意欲も湧きません。
やる気も全くおきません。
ストレスにより心が弱っているな、っていう感じもあります。

うつがまだ復職する状態に戻ってないのか、
ぶり返しているのか分からないですが、
まだ、休養していたほうがいいのかな?って思います。

ただ、休職中の収入に困っています。

はるのぶさん ( 愛知県 / 男性 / 38歳 )

吉野 真人 専門家

吉野 真人
医師(精神科)

- good

しっかり治すことが先決!食事など生活習慣の改善から

2009/12/27 11:42

睡眠障害や疲労感、やる気のなさ、思考力の欠如といった症状に悩まされている状況では、どんな仕事でもなかなか続かないのが正直なところです。こういう時には、先ずしっかりと病気を良くしてから仕事に就いた方が得策というものです。それには病院での治療と並行して、自分で取り組める改善ポイントというものがあります。

うつ病を含め、およそ病気というものには必ず「原因」があります。薬には症状を軽減させる効果はありますが、原因そのものを解消し病気を根治させる力はありません。その根本原因をそのままにして薬の治療だけを続けても、病気はなかなか良くならないものです。

うつ病の原因としては過労やストレス、環境の急激な変化、過去の喪失体験や精神的トラウマ、食生活や栄養バランスの乱れ、それに低体温などが挙げられますが、何か該当するものはあるでしょうか。

例えば仕事や職場での人間関係が原因の一つというのはよくある話ですが、その場合でも現在は失職中の状況なので、直接の影響はなさそうです。むしろ家庭での住環境や生活習慣を見直す事の方が現実味がありそうです。

一般論になりますが、30代の男性によくありがちな生活習慣として、缶コーヒーなどカフェイン飲料やスポーツドリンクの多飲、スナック菓子など加工食品の多食、その一方で野菜や果物、豆など植物性食品の不足、湯ぶねに浸からずシャワーだけの入浴習慣、などが挙げられています。

そのような生活を続けていると、糖質の過剰から反応性低血糖、ビタミン、ミネラル、アミノ酸の不足から神経伝達物質の欠乏をそれぞれ招き、低体温と相まって神経機能の低下に繋がり、うつ病の悪化要因となります。

具体的にはこのQ&Aやコラムに詳述していますが、甘いものや油もの、加工食品、カフェイン飲料などは控え、充分な野菜や果物、豆類、適量の肉や魚を摂取し、38〜39℃の温めの湯に10〜15分間ゆったりと浸かることが大切です。

プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム