吉野 真人(医師)- Q&A回答「恐怖のサイクルか・自由な自分をイメージし生活改善を」 - 専門家プロファイル

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常に怖くなってしまいます

心と体・医療健康 心の不安・性格改善 2009/10/04 01:37

以前病院で神経症躁鬱と診断されたことがあります。
働くようになってから、急に恐怖感が出てきました。
何かが怖いのかといわれると自分でもわからないのです。
でも、とにかく怖いのです。
特に強く恐怖感を抱くのは仕事関連です。
・慣れなくて怖い
・失敗したら怖い
・業務を覚えられなかったら怖い
日常でも会話をするのが怖いです。表現するのが上手ではなく、コミュニケーションがあまり取れないようで、的外れな答えをしてしまうことが多く、傷つけることが怖いです。

少しでも軽減したいと思いますが、どうしたらよいでしょうか?

ナカイチキンさん ( 千葉県 / 女性 / 26歳 )

吉野 真人 専門家

吉野 真人
医師(精神科)

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恐怖のサイクルか・自由な自分をイメージし生活改善を

2009/10/25 08:23

恐怖の感情というものは、人間が生きていく上である程度は必要です。例えばケガをすることへの恐怖があるおかげで慎重に行動してケガを未然に防ぐことができます。もし恐怖の感情が全くないとしたら極めて危険にさらされた人生を歩むことになるでしょう。

しかし必要以上に恐怖感を抱いてしまうと、他愛もないことに対しても二の足を踏んでしまい、生きていく上での有意義な活動が出来なくなり、仕事や日常生活、人間関係にも影響が出てしまいます。また恐怖感に満ちた生活は潤いがなくストレスフルです。

従って「ほど良い恐怖感」が望まれる訳ですが、恐怖感というものは理屈の上で考えついたのではなく、半ば自動的に恐怖を感じてしまうサイクルが出来てしまっていると考えられます。すなわち恐怖を忘れようとすればするほど、より強化されて襲ってくるのです。

そのような恐怖のサイクルが形成された原因は何か?一つには仕事や職場の人間関係に於けるトラウマがあるのかも知れません。そのような過去の出来事は何かなかったでしょうか。もし有るとすれば、そのトラウマを何らかの形で克服することが必要となります。

次に、恐怖を感じずにのびのびと仕事をし他人とコミュニケーションを取っている自分をイメージしてみることが有効です。何の制約もないとしたら、恐怖から自由になった自分はどのような活動をし、どのような気分を味わっているでしょうか。ありありと想像してください。

意外と重要なものが日常生活です。特に食生活と栄養バランスの乱れ、低体温は恐怖感を感じやすい神経の状態を招きます。これに関してはこのQ&Aやコラムに頻回に詳述していますので、参考になさってください。

一例を挙げると、過剰な糖質は反応性低血糖を、ビタミン、ミネラル、アミノ酸の不足は神経伝達物質の欠乏をそれぞれ招き、神経機能を障害します。また36℃以下の低体温も神経機能を損ね、恐怖の感情を抱きやすくなります。

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