吉野 真人(医師)- Q&A回答「酸素欠乏と閉塞感あり?職場環境改善陳情と健康増進を」 - 専門家プロファイル

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会社で心臓がドキドキして、息苦しい

心と体・医療健康 心の不安・性格改善 2009/09/14 15:08

40歳代の夫は、会社で100名以上いる大きな部屋で、空調が動くのは朝と夕方だけ、窓がなく空気の流れが一切ないところで働いています。最近、午後になると息が苦しくなり、一時的に他の部屋に逃げて、違う空気を吸ってから、また、自分の机に戻るという毎日のようです。

夫の体のことが心配ですが、このような環境化で酸素不足を解決する方法はないでしょうか?

せいさん ( 埼玉県 / 女性 / 49歳 )

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吉野 真人
医師(精神科)

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酸素欠乏と閉塞感あり?職場環境改善陳情と健康増進を

2009/09/30 17:17

充分に空調が効かず空気の流れもないような職場では、酸素不足から息苦しい感覚を覚えるのは無理からぬところです。多額の金銭情報を扱う業種などでは、窓もなく人の出入りも制限されたオフィスで半ば缶詰め状態で仕事をする事があるようです。

そのようなオフィスで終日働いていると、酸素濃度が低下する一方で二酸化炭素濃度が上昇するような環境に置かれる可能性がありますので、集中力の低下やミスの連発、頭痛、吐き気、イライラ感などの症状に見舞われる恐れがあります。

あるいは物理的な側面だけでなく、閉鎖的な環境に閉じ込められることによる心理的な圧迫感から、自律神経失調、うつ状態、閉所恐怖症などのメンタル面での障害に発展するケースもあるようです。

このような職場の環境要因をベースとする体調不良に対するアプローチは、職場の環境改善に関するものと個人の健康増進に関するものに大別されます。

まず職場環境に関するアプローチとしては、同じ職場の同僚に同様の症状を訴える人がいないかどうか確認する必要があります。同類の訴えの人が複数いる場合には、職場の担当部署(人事や総務など)に陳情し状況を伝えなければなりません。

解決策の一例として、オフィス内の酸素濃度等の測定や社員のアンケート調査などで情報収集した上で、空調の整備や酸素カプセルの導入、空気以外のオフィス内環境整備(色や音、香りなど)などが図られます。

次に個人レベルでの対策としては、多少の空気の悪さや閉鎖的な環境にも負けないような体や心を育む健康増進を図ることがあります。そのポイントは免疫力や自律神経などの調子を整え、細胞内に酸素を取り込む能力を高める取り組みです。

具体的には食事の栄養バランスを改善して体温を向上させ、適度な運動をし、十分な睡眠をとり、ストレスを貯めずに発散させることなどですが、詳細はこのQ&Aやコラムで何回も解説しておりますので、参考になさってください。

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