吉野 真人(医師)- コラム「医師も病院も使い方次第!?賢い患者の「かかり方」入門編(5)」 - 専門家プロファイル

吉野 真人
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ヨシノ マサト
( 東京都 / 医師 )
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医師も病院も使い方次第!?賢い患者の「かかり方」入門編(5)

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2011-12-30 07:00

(続き)・・さて運よく自分に適した医師と出会い診察を受けることになった場合でも慢心は禁物です。少しでも良い関係を築き上手に診察してもらうためには、患者の側にも一定のルールやマナーが求められます。最近は不当な要求やわがままを病院や医師にぶつけてくる「モンスターペイシェント」の存在が問題視されていますが、それは極端な例としても、医師や病院スタッフ、他の患者に嫌われてしまっては治るものの治りません。

 

良い患者となるために先ず大切なことは、医師の話をよく聞くことです。これは医師の側にも言えることですが、良い関係を築こうと考えたら、相手の話の聞き方が重要です。特に忙しい医師の場合には診療時間が短くなりがちなので、説明やアドバイスをしている話に充分に耳を傾け、熱心に聞き取ることが大切です。そうすることで医師も話に熱が入り、より良い関係を築くことが可能となるのです。

 

反対に、自分の症状や不安、生活習慣、環境の変化、アレルギーの有無など、自分に関する情報を医師に分かりやすく話すことも重要です。医師は患者の様々な情報をもとに判断し対処するため、できるだけ要領よく説明する必要があるのです。もちろん思いつくままに語った場合でも、優秀な医師ならば理解してくれるでしょうが、やはり簡潔にわかりやすく話すことを心がけた方が、より良い関係を築くことができます。

 

最近はインターネットなどを通して医療や健康に関する膨大な情報が流れているため、これらの知識の豊富な患者が目立ちます。それに伴い自分の知識をひけらかし、また医師を試すような質問を繰り返すような患者も目立ちます。このような態度は自己満足にはなるかも知れませんが、医師のプライドを傷つけ、判断を誤らせることにもつながるためお勧めできません。患者の態度にも自ずと節度というものが必要です。

 

但し医師やスタッフの言葉づかいや対応などが悪い場合には、毅然とした態度が必要です。例えば医師が患者の話を聞かず、一方的に薬を処方するなどの場合には、「薬も大切ですが、私の話も聞いて頂かなければ困ります」とピシャリと告げ、それでも態度が改まらない場合には、さっさと他の病院や医師を探した方が良さそうです。医師の間違った対応を改めさせる一番の薬は、患者の毅然とした一言なのです。

 

以上のように病気に対処し治す第一歩は、医師と患者との良好な関係です。医師も患者も同じ人間であり、職場の同僚や家族関係などと基本的には同じです。医師と患者が良好な関係を築くことで、患者の心は癒され体の状態も改善し、それに伴い病気も回復に向かいやすくなります。それと同時に医師自身も様々な成長をし、医療人としての能力や使命感、人間性を向上させることができるのです。

 

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