組織の「医者」としてのビジネスコーチング(2)
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2009-07-16 07:00
この組織病には、いくつかの病形があります。例えば、社員が傍観者的となり、だれも責任を取ろうとしないタイプ。或いは誰もが自分の正当化ばかりをしようとし、他人を蹴落とそうとするタイプ。さらには組織にレッテルを貼ってしまい、そこから一歩も抜け出ようとしないタイプなど、実に様々あります。
そこに至る過程や、各タイプの組み合わせはまさに十社十色ですが、共通していることは、「組織の問題点が認識されていないか、認識されていても放置されている」ことです。人体に譬えれば、「病気があるのに知らずにいるか、放置されている」ことと同じです。これがガンのような悪性の病気だとしたら、死に至る状態です。
重篤な組織病にかかり、それを放置または治療に失敗したために、不幸な転機を辿った企業は数多くあります。誰もが「まさか!」と思うような大企業の場合もあるし、昨日までピンピンしていた(ように見えた)企業も含まれます。大企業だからこそ危ない、という見方も出来ます。
従って組織病には、適切な診断や予防それに治療がなされなければなりません。従来から、会社の課題を解決するために経営コンサルタントを雇うことが頻繁に行なわれていますが、コンサルティングによって成果を出す企業と、出せない企業というのがあるのです。
組織病の診断・予防・治療方法として、新たに登場したのが「ビジネスコーチング」です・・(続く)