吉野 真人(医師)- コラム「ウイスキーのラベルと日本の「包む」文化(2)」 - 専門家プロファイル

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( 東京都 / 医師 )
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ウイスキーのラベルと日本の「包む」文化(2)

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2009-06-26 07:00
(続き)・・ちなみにこの「個別のラベル」という発想は、外国には殆んどないそうです。つまり極めて日本的な文化なのです。外国の場合は、単に中身が良ければ外見は関係ない、という発想なのでしょうか。日本では贈り物を丁寧に包装する習慣がありますが、その「包む」文化と無関係ではないと感じました。

 この日は招待の意味も込めて「マッカラン40年もの」を一杯ご馳走になりました。もちろんオリジナルの、他にはないラベルです。何とも言いようのない、うま味と風味でした。値段はどのくらいかと聞いたら、通常の市販価格の4分の1くらいです。それだけ流通の主要部分を握っている証拠だと思いました。

 それだけの流通を支配できる秘訣は何かというと、何といっても長年の「信頼関係」のようです。洋酒を心から愛し、心から理解し、また個別のお客さんを大切にしているという、地道な努力を重ねてきたからなのでしょう。また洋酒を愛好する良質な顧客を多数育ててきたことの影響も大きいはずです。

 別室に、特別に異彩を放つ一瓶が展示してありました。そのマッカランのウイスキーのボトルは、上等な木枠に入れられていて、それが高級感あるスカーフの上に乗っていました。そのボトルにはスポットライトが浴びせられていて、一目で高級な商品だと分かりました。

 その英語の解説書には「1947年」と書かれてありました。つまり「マッカラン60年もの」です。およそ、60年ものなど見たことがありません。色は琥珀色で、通常のウイスキーよりも濃い色です。何と世界に数本しかなく、チャールズ皇太子も所持しているそうです。

 気になる値段ですが、1本○○○万円だそうです。どのような人が買うのか、ちょっと興味があります。それ以上に、そのような価格がどのようにして決まるのか、知りたいところです。ただ、このような超高級品にも、問い合わせは多数あるそうです・・(続く)
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