吉野 真人(医師)- コラム「抗がん剤漬けの日々を振り返り・・(2)」 - 専門家プロファイル

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ヨシノ マサト
( 東京都 / 医師 )
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抗がん剤漬けの日々を振り返り・・(2)

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2009-05-12 07:00
(続き)・・最も致命的な副作用は、白血球減少・貧血・血小板減少といった血液異常です。そうでなくとも貧血傾向のある白血病患者が高度の血液異常に見舞われると、肺炎や敗血症、心不全、深刻な出血などに襲われて、しばしば命を落とします。白血病そのものが改善しても、これらにやられてしまう場合も少なくないのです。

そのようなひどい副作用がありながら、白血病やリンパ腫の場合には抗がん剤が比較的効く例が多く、劇的に病状が改善することも少なくありません。「寛解」といって、貧血などの症状が消失し、一見治ったかにみえる時期がありますが、その「寛解率」が急性白血病では70%前後と、他のがんに比べて桁違いに高いのです。そのために同じがん治療でも、自分にはやりがいのある要素もありました。

しかし病状が良くなって寛解状態を維持する時期は短く、たいていは数ヶ月〜1年くらいで再発してしまいます。中には5年くらい経ってから再発する人もいます。原病(白血病など)が良くなったのに、抗がん剤が原因とみられる他のがんや他の病気で命を落とす人もいます。従って、「治った!」といえるような患者は極めて少ないのが現状です。


そのような悲惨な病気(白血病)をもっと確実に治す方法はないものか・・さらには事前に予防する方法はないものか・・模索の日々が続きました。この模索は白血病や血液疾患に留まりません。リウマチや糖尿病、高血圧などの慢性疾患には必ず何らかの「原因」があるはずであり、だからこそ罹る人と罹らない人が出てくるのです。

同じ病気に罹り、同じ治療をしたのに良くなる人と良くならない人、再発する人と再発しない人がいる・・何故か!?と考えたときに、ある「法則」があることに気がつきました。
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