吉野 真人(医師)- コラム「7/21(日)「臨床ホルミシス講演会」ご案内・・ラドンは微量でもピリリと辛い!?」 - 専門家プロファイル

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( 東京都 / 医師 )
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7/21(日)「臨床ホルミシス講演会」ご案内・・ラドンは微量でもピリリと辛い!?

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2013-06-16 21:23

(続き)・・本日は最初に講演会のお知らせです。来たる7月21日(日)に東京・飯田橋の東京理科大学で「放射線ホルミシス講演会」が開催予定となっております。

(開催案内HPのURL:http://thar.jp/contents/announce.html

 

第6回 放射線ホルミシス講演会

日時:7月21日(日) 10時30分~

会場:東京理科大学 飯田橋キャンパス講堂

 

正式のスケジュール表が手元にないので正確な終了時刻は不明ですが、16時頃の終了と思われます。また参加費など詳細に関しては、分かり次第お知らせ致します。

 

この講演会は5年前から「一般社団法人ホルミシス臨床研究会http://www.thar.jp/ 」が毎年1回開催しているもので、私は第3回から参加していますが、年々参加者数が増加の一途をたどり、たいへん盛りあがった会となってきています。

参加者は医師、歯科医師、獣医、看護師などの臨床家、ホルミシス研究者、ホルミシス関連商品の製造業者などが主体ですが、最近はそれだけでなく、ホルミシス療法に関心の高い一般の方や実際に治療を受けた患者、それにマスコミ関係者など、かなり幅広い層の方々が講演会に集まってくるようになりました。

 

講演やパネルディスカッションの後には質疑応答の時間が設けられますが、余りにたくさんの質問が出されるため、予定時間をかなりオーバーし、続きのディスカッションは懇親会の場に持ち越されるほどです。

一昨年はちょうど東日本大震災に伴う原発事故の後に開催され、影響が心配されましたが、全くと言ってよいほど影響はなく、むしろ前年以上の盛り上がりでした。

 

この講演会では私も、臨床報告などのスピーチを行なうことになっています。詳しい要綱やスケジュール、参加費などが分かりましたら、改めてお知らせしたいと思います。

 

 

さて上記のホルミシス臨床研究会は、東京女子医大の川嶋朗医師が中心となり、実際にラドン浴を含む放射線ホルミシス療法を臨床に活用している医師、また放射線ホルミシスの基礎研究者などが集まって、ホルミシス療法に関する研究や臨床活動、普及、情報交換などを行なっている学術集団です。

世の中にラドン浴などを駆使して放射線ホルミシス療法を行なっている施設はたくさんありますが、それらは医療機関とは限らず、また学問的な裏付けやしっかりした品質管理のもとに運営されているとは限りません。またホルミシス療法そのものが世間から正しい認識をされているとは言えず、かなり誤解されているのが現状といえます。

そこでホルミシス臨床研究会は、実際に全うな研究や臨床活動を行なっている専門家が、ホルミシス療法の有効性および安全性の高い運用方法を研究し、世の中に普及していこうという趣旨で誕生しました。例えばラドン濃度や放射線量の適正な基準を設定し、それに適合する施設および商品のみを、研究会として認証しています。

 

一般に「ホルミシス(Hormesis)」はホルモンと同じ語源で、大量では有害であるものの、ごく微量で用いた場合にはむしろ生体にとって有益な作用をもたらす、という現象を指しています。譬えて言えば、塩は大量に摂取すれば有害で死をも招きますが、逆に少量であれば人体にとって必要なものである、ということができます。

放射線ホルミシス(Radiation hormesis)という場合には、高線量の放射線では人体に有害であるものの、低線量の放射線を用いた場合には逆に健康上有益な作用が得られ、病気の治療や予防、若返りなどに貢献するという考え方および取り組みを指しています。一見怖い印象のある放射線ですが、少量の放射線はむしろ必要かつ有益なのです。

その最たる例が「原爆」と「ラドン浴」です。原爆は非常に多量の放射線を瞬時に浴びて、熱線や爆風の影響も加わり高い確率で死亡しますが、対照的に玉川温泉に代表されるラドン浴では、ごく微量の放射線をラドンガスの形でゆっくりと体内に取り入れるため、ガンや難病の治療を含め、人体に極めて有益な影響をもたらしてくれています。

 

低線量の放射線が健康に良いというデータは数多く報告されています。例えば宇宙飛行士は、宇宙空間で地上の何十倍もの「宇宙放射線」を浴びています。当初はそれによる健康被害が心配されNASAなどが研究を重ねましたが、結果はむしろ飛行士らの健康状態は極めて良好で、飛行中はリウマチなどの持病が改善することも報告されました。

同様に国際線のパイロットや客室乗務員は、飛行中に多量の放射線に暴露されます。例えば東京とニューヨークを週1回の頻度で往復した場合、年間で数十ミリシーベルトの被曝量になってしまいますが、それによる健康被害は全く報告されていません。むしろ飛行により体調は改善し、痛みなどの症状も軽くなることが知られています。

「ラドン温泉」が近くの住民に与える影響についても研究されています。例えば鳥取県の三朝温泉では岡山大学などの研究で、温泉所在地である三朝町の住民のガン発症率が、周辺の市町村に比べて4割から5割も低くなっていることが報告されました。住民らは知らず知らずのうちにラドンガスを吸い込んで被曝し、ガンに対する免疫力が次第に上がっていたものと考えられています。

 

日本の医療は西洋医学一辺倒でやや時代遅れという印象があり、実際にそういう面がありますが、放射線ホルミシスに関しては、むしろ先進国ともいえます。実は一時、ある大学病院でホルミシス療法が実際に行われていたのです・・(続く)

 

蒲田よしのクリニック(内科)
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