森本 直人
モリモト ナオトもし非正規のままだったとしたら・・・
マネー 家計・ライフプラン 2010/02/26 14:3833歳女性バツイチ子なし、99年卒いわゆる氷河期世代。
新卒で60社受けてもすべてダメだった者です。
日本での新卒主義を実感しています。
07年ごろの好景気時に転職活動をしましたが、すでに30歳。
それまで派遣を繰り返していた為事務の経験しかなく、派遣時代とやっていることが変わらない雑用の事務(契約社員)しか採用してもらえませんでした。
私は今まで正社員を1年、派遣を含めたら計10社を経験しましたが、今までボーナスや退職金をもらったことがありません。
もらえるような仕事には確実に採用されません。
現在の会社でも社員登用を狙っていますが、入社して3年。社員登用試験すら一度も行われていません。資格もいくつか取ったんですけどね・・・。
自分は同年代に比べると収入も貯金も少ないほうだと実感しました。
もしこのまま社員になれなかったらどうしよう・・・。
年齢的にも厳しくなってきました。
老人の一人暮らしには大家さんが貸すのを嫌がると聞きました。
結婚できない上に、このまままともな職に就けず、家も買えず、賃貸も借りれずにさまようんでしょうか。
もし非正規のままでも生きていけるんでしょうか?
現在年収240万
貯金250万
ぴんくれもんさん ( 東京都 / 女性 / 33歳 )
今後について
- ( 5 .0)
ぴんくれもん様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。
ご相談の件、確かに日本では、よい大学に行って、よい会社に入れば、よい生活ができる、という方程式は、いまだに生きていると思います。
ですので、一度、そのパイプラインから漏れてしまった人は、なかなか這い上がれないという状況はあります。
ただ、考えようによっては、早い段階で、パイプラインから漏れてしまったことは、よかったと考えることもできますよ。
早い段階で、現実の社会の厳しさを知り、リスクと向き合うことができるからです。
実は、私自身もいわゆる氷河期世代(95年卒)なのですが、もしこの世代に生まれていなかったら、今こうやって、FP事務所を経営しているということは、おそらくなかったと思います。
事務所を経営したりすることは、もちろんリスクのあることなので、将来的にどうなるかは分かりませんが、一方で、経験値は、どんどん増えていくので、いろいろな意味での成長はあります。
ちなみに、今は、リスクはあるけれども、年収240万、貯金250万くらいの人でも、取り組める資産運用の方法なども自分なりに研究しているところです。
もし非正規のままでも生きていけるんでしょうか?
とのことですが、国や会社からの保護が、あまり期待できないわけなので、リスクと向き合わないわけにはいきませんが、心豊かに暮らしていく方法は、人それぞれに必ずあるはずです。
それが、まだ見つかっていないか、あるいは、ご自身の中では、見つかっているのに、リスクがあるという理由で、避けているだけなのではないでしょうか。
以上、具体的な解決策ではありませんが、多少でも何かのヒントになれば、幸いです。
評価・お礼
ぴんくれもん さん
ありがとうございます。
回答しづらい質問の仕方で申し訳ありませんでした。
>早い段階で、現実の社会の厳しさを知り、リスクと向き合うことができるからです。
実は新卒で就職できなかった当時、私もこう考えて前向きにとらえていました。
若いうちに苦労を経験できてよかった、いくらでもやり直すことができる、と思っていました。
しかしどれだけ頑張って転職活動をしても、過去の経験ばかりを問われる現実を知り、年功序列で昇進した今の50〜60代がその実績を買われ、定年後再就職を決めていく事実を目の当たりにしました。
そこで初めて気がつきました。
こればっかりは若いうちにやりなおせるという範疇ではないんだと。
私ら世代はとんでもないものを背負わされたんだなと。
私が持っている資格はAFP。資産運用ももちろん考えましたが、かつての就活で貯金がゼロになる恐怖を知りました。リスクをとる勇気が持てない。それが今の私の悪いところかも知れません。