森本 直人
モリモト ナオト母子家庭・別居の母親の扶養について
マネー 税金 2007/11/17 12:31社会人暦三年、転職して二年目になる都内勤務の会社員(30)です。母(54)はパートで、九州で一人暮らしをしており、上京を拒んでおります。
今年から母を扶養し始め、母の月収を8万程度、毎月の仕送りを10万ほど行って参りましたが、母の勤務先がパート社員にも賞与を与えたため、年収が予定収入金額を超えそうになり、年収128万の段階でパートをやめることになりました。今年、私が母に仕送りした総額は74万ですが、来年の扶養の審査がおりず、税金控除の対象にもならないと言われました。
現在、母は無職で、これからも仕送りを必要としておりますが、年末調整の際に扶養家族として申請することは可能でしょうか。また、来年の扶養の審査を通るにはどうしたらいいのでしょうか。アドバイスお願い致します。
働きマンさん ( 東京都 / 女性 / 30歳 )
毎月10万の仕送りは、大変です。
働きマンさん、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。
今年からお母様を扶養し始めたとのことですが、ご自身の生活もあり、毎月10万の仕送りは、大変なのではないでしょうか。
まず、税金控除ですが、税金の扶養控除は、税額控除ではなく、所得控除になりますので、一般的には、次の1+2が節税できる金額の目安になります。
1.所得税の扶養控除38万×所得税の税率(所得に応じた累進税率5%〜40%)
2.住民税の扶養控除33万×住民税の税率10%
ですので、働きマンさんが、たくさん稼いでいるのであれば、節税効果は大きいですが、失礼ながら社会人歴3年のお給料では、それ程大きな節税効果は得られないはずです。
つぎに、健康保険の扶養ですが、お母様の年収が予定収入金額を超えそうになり、年収128万の段階でパートは辞められてしまったとのこと。現在は無職とのことですが、思うに、お母様の収入が増えることは、むしろ歓迎すべきことだったのではないでしょうか。このご時勢、パート社員にも賞与を与えてくれるとは、素晴らしい勤務先じゃないですか。
ちなみに健康保険の年収130万の壁は、所得税の年収103万の壁のような厳密なものではなく、今後の見込みであり、実態を見ながら審査が行われているようです。
働きマンさんの今後の生活も大事です。
来年はお母様のパート復帰を応援してあげるのが、最善策かと思います。
以上、お節介ながらご参考にしていただけると、幸いです。