森本 直人(ファイナンシャルプランナー)- Q&A回答「比較対象を広げてみては」 - 専門家プロファイル

森本 直人
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( 東京都 / ファイナンシャルプランナー )
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健康還付金付き医療保険

マネー 生命保険・医療保険 2021/05/23 17:20

本年でまもなく60歳になります。女性です。
40代からずっと毎月3600円ほどの掛け捨て医療共済(入院日額8千円、死亡50万円補償だけです)に入っていますがこれを解約し、別の保険会社の80歳で健康還付金がもらえる医療保険に(毎月7400円位で入院日額5千円、通院なし、8疾病入院支払限度拡大特則あり、 死亡保障なし)に入りなおそうかと考えています。と言いますのは、70歳まではあまり減俸もなくこのまま雇用していただけそうなので、万が一の入院などに備えつつ健康なままで20年後に約180万円の蓄えができていれば貯蓄体質でない私にはありがたいと思うのです。持病はありません。
色々な保険見直しの本を読むと健康還付金付き医療保険は損と書いてありますが、私のようなケースでも損なのでしょうか?毎月3600円の共済を続けながら別途7400円ずつの貯金をするより老後の備えとしては良いと考えるのですがどうなのでしょうか?働いでいる間は年末調整で節税にもなりますし、80歳以降は医療保険はやめるつもりです。

となりの花子さん ( 千葉県 / 女性 / 61歳 )

森本 直人 専門家

森本 直人
ファイナンシャルプランナー

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比較対象を広げてみては

2021/05/25 12:50
( 5 .0)

となりの花子様、はじまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。

ご検討されている、健康還付金付き医療保険は、実際に入院給付金等が発生した場合は、その合計額が還付金から差し引かれるタイプのものでしょうか。

もしそのタイプであれば、個人的には、医療共済だけと比較するのではなく、通常の積立貯蓄や積立投資とも比較した方がよいと考えています。

人間と同じで、どんな金融・保険商品にも長所と短所が存在します。

どんな商品でも、常に損、ということは、ありません。

本来は、ご家族構成や金融資産全体、貯蓄や投資に対するお考え等を伺わないとアドバイスが難しいのですが、仮に入院・手術等が発生した場合は、その費用を自分の貯蓄からまかなう「自家保険」の考え方もあります。

医療保険の入院給付金は、所得税の医療費控除の計算上、差引く必要がありますが、「自家保険」からの補てんであれば、計算に影響しないなどのメリットもあります。

あとは、例えば、2、3年後とかに、この保険を解約したくなる可能性についても想定しておいた方がよいと思います。

貯蓄性のある保険は、中途解約すると、解約控除が大きいので、あとで考え方が変わって、解約したいとなった時に、悩まされる人も多いです。

例えば、今後、預金金利が少し上昇したりした時に、このお金を動かしたくなる場面が来ることなども想定してみてください。

金融・保険商品の設計にあたって、売り手側は、消費者の錯覚に期待しているようなフシも感じられることがあります。

各商品の長所・短所を十分に理解した上で、総合的に判断することをおすすめします。

評価・お礼

となりの花子 さん

2021/05/26 17:11

この年齢になると20年などあっという間に過ぎるという感覚があり、「今後、預金金利が少し上昇したりした時」という可能性の観点にはっとさせられました。確かに過去20年位は物価や金利の変化も少なかったですが、逆に私が誕生したとき(60年前)に両親が掛けた学資保険などは私が大学進学した頃(1980年)にはお小遣い程度にしかならない金額でした。そういう変化の大きい時代にこれから突入するかもしれないということですね。
アドバイスありがとうございました。

森本 直人

2021/05/26 18:00

評価・コメントありがとうございます。

ご検討されている保険は、決してわるいものではないと思いますが、20年間しばられるのは、やや気になりますね。

掛け捨ての医療共済は、変化には強いといえますし、総合保障で、割戻金があったりするのが嬉しいとおっしゃる方もいます。

時間を味方につけた資産運用の考え方についても、一度勉強されてみるとよいかもしれません。

ご参考です。

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