森本 直人
モリモト ナオトワンルームマンション投資の不安
マネー 投資相談 2019/04/10 12:11職場にワンルームマンションに投資して、貯蓄と年金、節税対策をしませんかとの電話があり、直接面談もありました。
当方全くの無知のため、周りの人やネットを見ながら投資をするか判断しようと思ったのですが、賛否両論あり判断できかねています。
今後は貯蓄よりも投資の方が良いやワンルームマンション投資は最初の新築のときだけしか得しない等々よく分からない状態です。
そこで、最終的には自分の判断なのだとは思いますが、アドバイスをください。
以下私と提案されている物件の情報です。
職 業 会社員、28歳、年収500万弱 勤続4年
物件 東京都台東区(駅徒歩10分内)平成31年4月
価格 3500万円程度
頭金 10万円
変動金利1.9パーセントで45年ローン
毎月の家賃収入約110000円
ローン返済月98000円支払
管理会社手数料等毎月合計12000円支払
毎月の持出しはマイナス5000円
その他諸経費は約100万
老後までは生命保険の代わり、老後は団信もあるので年金+αとして考えてもらえばと説明受けています。
当方としては、財形貯蓄等もしていなく、貯金はしたいと考えているところですが、マンション投資が最適解なのかなんとも言えない状態です。
正直貯金をするなら、金利が高い方が良いとは思っています。
よろしくお願いします。
juchdaさん ( 新潟県 / 男性 / 27歳 )
ワンルームマンション投資について
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juchda様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人です。
貯蓄と年金、節税対策のためにワンルームマンション投資を勧められているとのこと拝見しました。
新築で価格は、3500万円程度とのことですが、一番考えなければならないのは、建物の価値は使用に伴い年々下がる点です。
この考え方を会計用語では、減価償却といいます。
建物の価値が下がれば、それに合わせて家賃も下がるので、毎月の持出しマイナス5000円は、年数とともに拡大傾向になるはずです。
変動金利のローンなので、金利が上昇すれば、持出しはさらに拡大します。
なので、どうせ持出しを覚悟するのなら、普通に積立投資などでもよいのではないでしょうか。
例えば、45年計画で、頭金100万円、月々1.5万円の積立投資ができるとして、仮にその間、年5%で複利運用をしたのと同じ成果が期待できるとしたら、45年後には、投資額合計910万円に対し、運用成果は約3984万円になる計算です。(税金・手数料は考慮せず)
積立投資は、イデコやNISAの制度を利用すると、税金面でも優遇されます。
年5%という期待リターンについては、例えば、公的年金の運用を任されているGPIFという国の機関のホームページを見れば、高すぎる目標値ではないことを確認できます。
生命保険は、掛け捨てで割安なものもあります。
なお、上記アドバイスは、不動産投資そのものをやるべきではない、ということではなく、もしやるなら、人から勧められるがままではなく、よく研究した方がよいという趣旨です。
ローンを組むので錯覚しやすいですが、「3500万円の投資」なので、その意識は忘れないようにしてください。
ご参考です。
評価・お礼
juchda さん
2019/04/11 21:32
森本様
ご回答いただき、ありがとうございます。
減価償却について、分かっているつもりでしたが、今回このようにご回答いただき、改めて毎月の持ち出しが増加する可能性が高いことに気付けました。
決して安い投資ではないことを念頭に、またやはり良く勉強し知識を蓄えてからこの手の話を聞くようにしたいと思います。
ご教授いただきまして、ありがとうございました。