森本 直人(ファイナンシャルプランナー)- Q&A回答「生命保険契約のトラブルについて」 - 専門家プロファイル

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生命保険の契約を取り消したい

マネー 生命保険・医療保険 2016/09/20 22:26

とある保険見直し相談の会社が主催する「女性のためのマネーセミナー」に参加しました。
その後、そこで講師をしてくれたFPの個別相談を受け、そのFPが提案してきたアクサ生命のユニットリンクに加入したのですが、こちらの契約を取り消したいと思っています。

相談の際、死亡保障は一切いらない、老後の資金について聞きました。
65歳までに1500万円位貯めるにはどうしたらいいのかと相談し、
「10年間だけ頑張ってみませんか? 月々65000円を10年運用すれば、65歳で1500万受け取れます」と回答がありました。
私は手取りで月15万円程で65000円は払えないのですが、貯蓄が500万あり、貯蓄から月々25000円運用に回しましょう、との提案がありました。
保険設計書に死亡した場合3750万円と記載があったので、死亡保障はいらないと言いましたが、月々65000円運用するとそれだけ支払われますということで、生命保険の死亡保障という説明ではなく、返戻金といったような説明でした。

しかし、届いた保険証券を見ると10年と言っていたのに、契約満期年齢が75歳と記載があり初めて知りました(説明はなし)。
FPに確認したところ、10年といったのは10年後に自分で払済プランに変更する手続きをして成り立つものと、そこで初めて言われました。
また先月運用状況を確認しようとHPを見たところ、月々65000円引かれているのに、運用されているのは45000円程度でした。
運用されていない2万円について、しおりや確認書類を見てもどこにも載っていないですし、FPに確認のメールを入れたところ、「メールでは仕組みをわかりやすく説明できないので直接会って、もう一度、ユニットリンクが長期資産形成においていかに優れているか説明したい」と質問への回答はいただけず、その後、メールしても返信なし。

こちらで相談をさせていただき、2万円は、私には必要のない死亡保障の分と知りました。

資産運用と言って貯蓄を崩させてまで高額な生命保険の保険契約をさせられたこと、資産運用の説明しかされていないのに生命保険に加入させられたこと、必要な説明がされていないことなど、含めて、契約自体を取り消したいと思っていますが、可能でしょうか?

問題を認識してからHPでいろいろと調べたところ、全く同じようなトラブルが多発していることを知り、私も騙されてしまったのだと、自分の無知が悪いと思いつつもショックを受けています。

miyamiya407さん ( 東京都 / 女性 / 39歳 )

森本 直人 専門家

森本 直人
ファイナンシャルプランナー

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生命保険契約のトラブルについて

2016/09/21 15:57
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miyamiya407様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人です。

最近、“無料のFP相談”で、同じようなトラブルが増えていると、私も感じています。

今回、miyamiya407さんの目的にかなった選択肢として、一般的な投資信託や個人型確定拠出年金など、他の候補もあったはずで、もしそれらが全く案内されなかったとすれば、FP相談とは、“似て非なるもの”であった可能性が高いです。

保険のセールスのみが目的なら、堂々とそのように名乗ればよいと思うのですが、なぜか、“無料のFP相談”と謳われてしまうことが多いです。

FP業界歴10年ですが、この問題はずっと悩まされてきています。

本気で生活者の側に立ったアドバイスをしたい、と志をもって、FPとして、活動している人も多いのですけどね。。。


今回、miyamiya407さんとしても、何がいけなかったのか、ご自身なりの反省点は整理しておいた方がよいと思います。

無料でFPに相談できる、という言葉に安易に乗っかってしまわなかったか、契約する前に商品内容をもっと調べられなかったか、などです。


なお保険契約は、解約ではなく、契約取消にしたい、ということであれば、担当者レベルでは解決できないので、保険会社と直接交渉するか、一般社団法人 生命保険協会の「生命保険相談所」に相談する方法になると思います。

ただし、言った言わないのような争いになることは、覚悟しなければなりません。

もし保険会社との争いに発展する場合は、裁判外で争いを解決する手段として、「生命保険相談所」に設置された「裁定審査会」を利用する方法もあります。

裁定に要する費用は無料とのことです。

評価・お礼

miyamiya407 さん

2016/09/22 11:16

ご回答ありがとうございます。
改めて契約時の書類を確認し、契約時の状況を整理したところ、冷静に考えたらおかしなことが多いことに気付きました。
2回面談があったのですが、1回目は商品名を出されず設定書とPCを使っての説明でした。その設定書を欲しいとお願いしましたが、何かの理由でお渡しできないと言われました。
2回目の面談の契約時、設定書を頂きました。
その設定書でFPが開いたページを一緒に確認し、確認したということでその場で契約書の確認事項に○を付けました。
返し際に、契約締結前公布書面の冊子を他の分厚い冊子と一緒に黒いホルダーに入れて渡されたので、契約前にはその存在を知らずに契約書にサインをしてしまいました。
2回目に渡された設定書を改めて読むと「契約締結前公布書面を必ずお読みいただき、確認の上、ご契約ください」と記載がありました。
1回目に言われた印鑑を忘れてしまい、家に持ち帰ったのですが、その際に5月に間に合わすために家に帰ったらすぐ印鑑を押し、その日のうちに投函するように言われました。
契約書の年収欄も、私の年収より多い、「401万~600万」に○をするように指示され、満期年齢、死亡保障金額、保険料は私ではない、おそらくFPの字で記入があります。
冷静に考えるとおかしいことばかりなのに、なぜその時は何の疑問も持たず、FPを信用して契約してしまったのか、冷静でなかった自分の行動を恥じています。

アクサ生命にHPから苦情と契約取消の連絡を入れ、アクサの人からの連絡が留守電にはいっていました。
折り返し時、担当者もう帰ったしまっとのことで改めて連絡を待っているところです。

自分の落ち度もありますが、やり方がおかしいと思うので、納得いくまで解決に臨み行動したいと思います。

森本 直人

2016/09/23 12:51

コメントありがとうございます。
いただいた経緯を拝見すると、やはりこれはFP相談ではなく、保険のセールスのみが目的だった可能性が高いですね。

ちなみに、正式なFP相談では、利益相反事項を開示するルールになっていますので、FP相談を名乗るのであれば、この契約で受け取る手数料の概算、営業ノルマはあるのかなど、ずばり尋ねてもよかったと思います。

もし保険会社との契約で開示できないなどの場合は、少なくともどんなビジネスモデルになっているかを尋ねるべきでした。

ほぼすべて保険の手数料で成り立っているとすれば、保険商品への誘導傾向が強いビジネスモデルと判断できます。

いずれにしても、何かの契約をする際は、「いいなり」は避けた方がよいですね。
今回は特に、miyamiya407さんにとって、1500万円の老後資金を作る目的の大きな契約であったはずです。

不審な点があれば、率直に尋ねる、判断材料をできるだけ集めて、その上でおかしいと思ったら、きっぱりと断る、という行動が求められます。


それから、FP相談の見分け方として、いきなり「商品説明」が登場するのはおかしいと見た方がよいです。

良心的なFPであれば、「答え」を押し付けるのではなく、相談者の状況や理解レベルに応じ、時間を掛けて「考え方」や「判断材料」を提供してくれることがほとんどです。

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