森本 直人
モリモト ナオト資産の運用方法について
マネー お金と資産の運用 2014/08/22 13:02資産の運用方法についてご相談させてください
現在35歳で来月第一子の出産を予定しています
2〜3年後に2人目を希望しています
世帯年収は600万弱程度であまり浪費する家庭でもありません
昨年自宅を購入しローンを払っていますが、現時点(夫婦2人)では
毎月10万以上の貯金ができており、ボーナスもほぼ手つかずです
知り合いから低金利時代に銀行に預けているのはもったいないと
言われ、資産運用を検討したいなと思っているのですが
そもそも何から手を付ければ良いかも分からず、、、
何から行うか、またどんな運用を心がければ良いか、など
アドバイスいただけますでしょうか
yoshiwoさん ( 東京都 / 男性 / 35歳 )
長期国際分散投資という方法があります
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yoshiwo様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人です。
毎月10万以上の貯金ができているとのこと、拝見しました。
これからお子さんのための支出が増えて、そのペースを維持できなくなる可能性もありますが、無理のない月額を決めて、コツコツと積立投資をしていくのも良いと思います。
なお、住宅ローンがありますので、繰上げ返済をしないまま、金融資産運用をすると、いわゆるレバレッジ(てこ)が掛かった状態になり、よりリスクを高めることになります。
ただ、不動産投資などでなければ、通常は、レバレッジを使えないところ、住宅ローンを残すことで、金融資産運用でも、実質的にレバレッジを使えます。
最近は特に、ローン金利もかなり低めですし、お金を借りたまま、ローン金利を上回る運用を目指すことも、非現実的ではないと思います。
レバレッジの考え方、リスクを十分に理解した上で、それでも積極運用が必要と考える場合にご検討ください。
つぎに、どう運用するかですが、私は、投資信託を使った「長期国際分散投資」をおすすめしています。
日本だけでなく、国内外の株式、債券、不動産などに分散投資をして、長期で保有し続ける方法です。
ねらいは、長期の視点で、世界経済全体の成長性を享受することです。
主なリスク軽減策は、例えば、10~15年以上のように運用可能期間を長期でとることです。
世界中の資産に分散させたとしても、短期的には、下落方向に向かう確率も高いですが、仮に、世界経済全体が、平均的にはプラスに向かうとするなら、時間を味方につけるほど、その平均に近づく確率は高くなります。
この現象は、統計学的には、「平均への回帰」といいます。
例えば、サイコロを振って、1の目を出したいときに、1回しか振るチャンスがなければ、難しいが、無限回振るチャンスがあれば、6分の1の確率に収まっていく、という現象も「平均への回帰」です。
なお、「長期国際分散投資」の実績は、リーマンショックの前から始めた方でも、現時点では、プラス。
リーマンショックの直後から始めた方は、現時点で、年5%超で複利運用したのと同じ成果を実現できているなどです。
ご参考にしてください。
評価・お礼
yoshiwo さん
2014/08/25 19:06
森本様
ご返信ありがとうございます!
長期国際分散投資ですか、、、投資初心者には難しそうな名前ですね(苦笑
少しだけ調べてみましたが、国、投資する対象など、幅広い組み合わせがあり
迷ってしまいますね
これは、選択の方法について色々調べる必要がありそうですね
もしよろしければ、どういう基準で何から調べるかもご教示いただけると幸いです
(取扱いの投資アドバイザーの選び方とかでも構いません)
よろしくお願いします
森本 直人
2014/08/26 16:47
yoshiwo様、評価・コメントありがとうございます。
今回のご相談は、特に、将来必要となる生活資金の運用ですので、賭け事にしない、を心掛けてみてください。
もし取り組まれる場合は、理論的に、元本を損なう確率の低い方法を採ることをおすすめします。
その方法のひとつが、長期国際分散投資であったりします。
難しく聞こえるかもしれませんが、実行することは、例えば、新興国株のインデックスファンドを買うことだけ、だったりします。
しかし、ただ買えば良い、というものではないのが、難しいところです。
国、投資する対象の組み合わせ、投資タイミングなどによって、もちろん、運用に差は出ます。
個人的には、長期国際分散投資までは、もっと当たり前の話になって、その先のレベルで、ファイナンシャルプランナーが、運用の腕を競い合う、といった時代が来ないかな・・・と思い描いています。
なおもし、投資アドバイザーを選ぶ場合は、法令順守の意識の高い方を選ぶのは当然のこととして、金融機関とは、雇用関係のない、独立系の方を選ぶのが良いと思います。
雇用関係があると、営業ノルマがのしかかってきて、アドバイスに無理が生じることもあります。
投資アドバイザーと相談しない場合は、最低でも、ライフプランを立て、運用期間を十分に取れる資金を充てることをおすすめします。