森本 直人
モリモト ナオト老後資金の積み立て方について。
マネー 家計・ライフプラン 2014/07/22 13:4941歳、女性、独身、年収200万
毎月4万円貯金しています。
個人年金に加入して、毎月個人年金に2万円、貯金2万円という形で老後資金を積み立てようか迷っています。
年金支払期間 10年確定(定額)
保険料払込期間 60歳
年金受取開始 60歳
戻り率110.6%
終身保険には持病があるため加入できません。
保険の窓口で相談したところ個人年金に加入する人はほとんどいないと言われた為、加入を迷っています。
途中解約すると元本割れする事は理解出来ています。
個人年金は良い商品ではないのでしょうか?
老後資金の良い積み立て方を教えて下さい。
アイロボットさん ( 北海道 / 女性 / 41歳 )
投資信託による積立プランも候補です
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アイロボット様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人です。
個人年金保険の件、確かに金利の高い時代は、長期契約で高めの利率を固定できましたので、とても良い商品であったと思います。
ですが、今は超低金利ですから、今から契約すると、長期で利率も低く固定されてしまいます。
仮に、低い利率でも老後資金が足りなくならないのであれば、それでも良いのですが、将来は公的年金の実質的な目減りも予想されますし、ある程度まで殖やす必要がある場合は、投資信託による積立プランも候補です。
少額から試すことができますし、もちろん健康状態は問われません。
今年からNISA(少額投資非課税制度)も始まっています。
例えば、毎月2万円、20年計画の積立プランで、仮に、年4%の複利運用をしたのと同じ成果を得られた場合は、税金、手数料を考慮せず、20年後には、投資元本480万円に対し、約733万円になります。
一方、年1%の複利運用であれば、元本480万円に対し、約531万円(戻り率110%程度)、
その差は、約202万円です。
ところで、安全性を重視しながら年平均3%~5%のような運用が本当にできるのかです。
私は2007年から独立系FPとして、投資信託のアドバイスも行っていますが、結論を言うと、特に積立プランの方は、当初の想定通りに、ほぼ達成できています。
ただし、実際には、ばらつきもあります。
例えば、2007年頃に一時金で投資し、その後、まったく動かなかった方は、最近になりようやく元本を取り戻したところですし、綿密に打ち合わせながら資産配分のメンテナンスを行った方の中には、6年間で年7%超の資産運用を実現できている方もいます。
やり方次第で結果が異なるという意味では、厳しい世界ですが、この方法の良いところは、誰にでも、機会は、平等に開かれていることです。
雇用の世界は、必ずしも機会は平等ではありません。
もし可能性を広げたいと思われる場合は、一度、勉強されてみてはいかがでしょうか。
評価・お礼
アイロボット さん
2014/07/23 16:27
回答ありがとうございました。
NISAを使った運用も検討しましたが、余裕資金ではないため、運用する事に不安があります。
森本 直人
2014/07/26 10:57
アイロボット様、評価・コメントありがとうございます。
NISAも検討したが、不安があるとのこと拝見しました。
もちろん、価格変動を伴う運用が向かないと思われる場合は、無理にする必要はありません。
ただし、その場合は、長く働いて稼ぐ、節約するといった別の対策が必要になることもあります。
なおもしも、積極運用に取り組む場合は、金融リテラシー(お金に関する読み書き能力)を高めなければなりません。
本、セミナーなどであれば、積み上げが大事です。
例えば、英語を話せるようになりたい、ゴルフやテニスが上手くなりたい、といった場合に、おすすめ本を1冊読んだだけで、すべて解決するようなことがないのと同じで、繰り返しトレーニングし、失敗も重ねながら、少しずつ向上させられるものです。
はじめに選ぶ本、セミナーは、単におすすめ商品、手法を紹介するものではなく、お金についての「考え方」を深く学べるものが良いと思います。
今後のご参考になれば幸いです。