森本 直人
モリモト ナオト積立型の投資信託
マネー お金と資産の運用 2014/05/02 12:52毎月一定額を積み立てる投資信託を複数購入しています。毎月の積立額が少額である点と、余裕資金である点から、長期間積立をするつもりでいます。全ての投資信託で現段階において利益が出ているのですが、継続して積立をしていく中で、こまめに利益確定をしながら積立をしていった方が良いものなのでしょうか。余裕資金なので損してもいいかという気持ちで始めたものですが、ちりが積もって案外まとまった額になり、損したくない気持ちが強くなってきました。ちなみに投資信託の基準価格はあまり乱高下しない商品を購入しています。
ロデタンさん ( 千葉県 / 男性 / 35歳 )
積立型投資信託の利用方法について
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ロデタン様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人です。
ご質問の件、余裕資金で、長期間積立するお考えとのことですが、具体的に、何年間は、使わなくて済む資金なのかを、まずは、キャッシュフロー表(CF表)を作って把握された方がよいと思います。
CF表とは、人生の資金繰り表のことです。
例えば、15年間は、使わなくて済む資金ということであれば、その間は、乱高下があっても、ゆったりどっしり構えて、見ていられるわけです。
運用可能期間は、長ければ長いほど、余裕を持てますので、その分、大きな価格変動も受け入れられることになります。
例えば、新興国株式ファンドのように、期待リターンが高めのものは、価格変動も大きいです。
そのようなタイプの投資信託を組み入れる場合は、運用可能期間が長めの資金を入れることがポイントです。
その上で、その資金の目標リターンを設定してみてください。
できれば、CF表上の将来の必要資金を見ながら、エクセルのFV関数などを使って設定することをおすすめします。
一般的な投資信託であれば、年平均3%~7%くらいを目標とするのが現実的です。
この数字は、毎年必ず、金利のように付くという意味ではなく、あくまで、平均リターンです。
さて、そこで、お悩みのこまめに利益確定をした方がよいか、ですが、あくまで、上のような計画をベースに考えた方がよいです。
もし計画がなければ、今から作るべきと思います。
仮に、現状、目標リターンを大幅に上回っているようであれば、一部利益確定も良いと思います。
いったんお休みですね。
一方、まったく目標リターンに到達していないようであれば、たびたび利益確定してしまうと、目標にたどりつけません。
山登りと一緒で、事前の計画と、それをベースにした感情のコントロールが大事です。
評価・お礼
ロデタン さん
2014/05/04 02:38ご回答ありがとうございました。具体的な計画等は一切立てたこともなく、正直面倒だと考えてしまいます(笑)もう少ししっかりと向き合うきっかけにしてみたいと思いました。本当にありがとうございました。
森本 直人
2014/05/04 15:47
ロデタン様、評価・コメントありがとうございます。
具体的な計画の件、もちろん、どうするかは自由ですが、私は、投資信託は、効果は高いが副作用の強い薬と一緒と思っています。
なので、できれば、計画の中でリスクを管理していただくことをおすすめします。
例えば、過去5~6年間をみると、リーマン・ショック、欧州債務危機などの時に、慌てて損失を確定させてしまった方も少なくなかったようです。
ですが、計画通りにリスクを管理できた方は、結果として、ほとんどのケースでプラスの運用が出来ているという実績もあります。
投資信託は、10年、20年のような長期計画の中でリスクを管理すれば、安全に利用していただけるかと思います。
ご参考としていただければ幸いです。