森本 直人
モリモト ナオト6500万円のローンについて
マネー 住宅資金・住宅ローン 2014/03/31 13:24ローンへの不安があり、質問させていただきます。
銀行からは6500万円(変動0.775%)のローンの事前審査が通っておりますが、
貯蓄がゼロで、頭金もありません。
月々の返済が不安です。
年収 :
夫28歳サラリーマン 850万円 (税込み)+ ボーナス80×年2回
妻41歳 自営業 300万円(税込み) + ボーナスなし
子供1人(3歳)※今後も一人の予定です、公立希望
この場合、いくらまでなら借り入れし、月々返済可能でしょうか?
夫は昇給が見込めるから大丈夫だといいますが…
4月より働きながら社会人入学し、学費(国立)が年間60万ほどかかってきます。
ご教示よろしくお願いします。
【現在の毎月支出内訳】
家賃11.3万
駐車場1.8万
ガス0.5万、電気1.0万、水道0.4万 NHK0.3万
食費10万、日用品1万、被服1.5万、クリーニング0.3万、医療0.5万
ネット代1万、携帯代2万、雑費0.5万
ガソリン高速代+コインパーキング代1.5万 ※軽自動車
小遣い:夫8万(昼食代込み)
小遣い:妻1万
保険5.5万(養老型2つ、死亡保険1つ、学資保険1つ)
学費5万(社会人入学のため今後3年間)
奨学金返済0.8万
幼稚園2.4万
習い事や延長保育代3万
国民年金1.6万
臨時出費3万(車検・冠婚葬祭・旅行・地方税など)
belvedereさん ( 大阪府 / 女性 / 42歳 )
注意点と考え方です
- ( 4 .0)
belvedere様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人です。
6500万円の住宅ローンを組むと、月々の返済額は、現在の家賃水準を大幅に上回ることになると思いますが、家計の節約について、何か計画はありますか。
学費が年間60万ほどかかるとのことなので、なおさら節約する必要があるのかと思います。
銀行は、返済能力があるとみれば、融資をしますが、その後の返済は、待ったなしです。
仮にローン返済で家計が苦しくなったとしても、節約するか、収入を増やすかで、契約通り、月々のお金は工面しなければなりません。
また、住宅は、買った瞬間にある程度まで値下がりすると考えられますから、頭金なし、貯蓄もなしで購入すると、家計が苦しくなってしまった時に、売却で逃げられなくなることがあります。
ところで、アベノミクスについて、ある程度は、お勉強されていますか。
三本の矢のうち、特に金融政策は、「異次元」と表現されるように、今までに実行したことのない手法を採っています。
簡単に言えば、「インフレ政策」です。
自民党に政権交代したあと、突然、株高、円安になったのは、市場のインフレ予想が急速に高まったからです。
インフレが進むと、いずれ金利は上昇する可能性が高いです。
6500万円のローンを仮に35年返済、変動金利で組んだ場合、金利が2%上昇するだけで、総利息は、ざっとみて、2千万円以上増えます。
それでも、返済できるかどうか、具体的にキャッシュフロー表(人生の資金繰り表)を作られた方がよいです。
できれば、固定金利で借りても無理なく返済できるプランの方が安心です。
仮に、金利が上昇するとした場合に、それがいつになるかは誰にもわかりませんが、今の金融政策を続ける限り、理屈の上では、インフレになります。
今、目の前に見えている現象だけでなく、広い視野を持ち、長期的な視点でも考えてみてください。
評価・お礼
belvedere さん
2014/04/24 11:15
森本様
御礼が遅くなり、大変申し訳ありませんでした!
新学期でバタバタしておりました。
インフレや金利のお話、大変参考になりました。
先日、こちらで知ったファイナンシャルプランナーの先生に
キャッシュフロー表を作っていただきました。
それを参考になるべく節約を心がけたいのですが、
いま金利が低い(年0,775%)ので、変動にしようと考えています。
変動と言っても5年間は変わらないですし、
上昇しても従前の1.25倍までと聞いています。
森本先生は固定金利を勧められているようですが、
当初5年ほどが学費の支払いなどもあって無理かもしれないですが、
その後は会社の昇給カーブも期待できるので、
夫は繰り上げ返済までする気があるようで、変動で金利の安いうちに
なるべく早く返したいそうです。
私としてはそんなことが可能なのかよくわかりませんが…
インフレ、金利上昇、アベノミクスについて
また勉強していきます。
この度はありがとうございました。
森本 直人
2014/04/24 14:20
belvedere様、評価・コメントありがとうございます。
FP相談を受けて、キャッシュフロー表を作ってもらったのですね。
ちなみに、「変動と言っても5年間は変わらないですし、上昇しても従前の1.25倍までと聞いています。」の部分は、あくまで毎月返済額の話です。
もし金利が急上昇した場合は、毎月返済額(元金+利息)のうち、利息の割合が増えていき、さらに進むと、利息だけ払うことになり、毎月返済額内で支払いきれない利息は、「未払利息」になります。
「未払利息」が発生すれば、元金の返済がまったく進まず、雪だるま式に「未払利息」が増えていく危険性があります。
上記の説明は、そのFPさんから受けましたでしょうか。
スポット的な相談だけだと、その後のフォローができず、心配になることもあります。
なお、固定金利は、一概にすべての方におすすめというわけではなく、例えば、短い期間で、比較的少ない金額を借りる方には、変動金利もおすすめです。
本来のFP相談は、そのご家庭の状況をよく伺って、具体的な数字をもとに、アドバイスをしますので、趣旨をよく理解して、ご活用いただけると幸いです。