森本 直人
モリモト ナオト住宅取得に伴う、老後、教育資金の準備の仕方
マネー 家計・ライフプラン 2014/03/24 00:20夫40歳 昨年年収税込み900万
妻43歳 今年の4月より正社員勤務予定(年収約240万?)
子供1歳 4月から保育園に預ける予定
預金 1700万
払済み養老保険(60歳より)1200万
希望のエリアに土地と住宅あわせて5000万円の新築戸建を予定しています。5月着工で9月完成引き渡し予定です。
現在手付け金として210万円くらいを不動産屋さんにお支払いしたところで、夫名義で25年から30年のローンを組み、どんどん繰り上げ返済をしようと考えています。
現在の預金から1500万を頭金にするつもりでおりますが、しかし、教育資金、老後の資金を準備しながら、このくらいの価格の物件を買うというのは、果たして身の丈にあっているのか?ローンの返済中どのように教育資金や老後の資金を貯めて行けばいいのか?など、基本的なことが分からないまま進めていくのが不安です。
住宅取得の妥当性、今後の貯蓄方法など、アドバイスを頂けましたらうれしいです。
補足
2014/03/24 07:40ローンは25ー30年で考えておりますが、私も就職しますし、はやいうちに完済できるよう繰り上げていくつもりです。
子供の教育資金については、0歳から年間34万円の積み立てを始めました。
大学入学時に使うつもりで、それ以外の教育費は毎月の給与から捻出するつもりです。
老後の資金については、払済みにした分も含め、年間100万円ほどの積み立てをしておりますが、これは今後も続行の予定です。
以上もふまえ、住宅の取得が妥当かどうか、客観的なご意見をお伺いしたいです。
さくらこ26さん ( 東京都 / 女性 / 44歳 )
いくつかの注意点と考え方です
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さくらこ26様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人です。
住宅取得の件、銀行が喜んでお金を貸してくれる様子でしたら、決して身の丈にあっていないということはありません。
資金計画が明らかに妥当でない人には、通常は銀行がお金を貸しませんので。
ただし、マイホームの予算を大きくすればするほど、必然的に使える教育資金や老後資金は、少なくなります。
起業、転職、早期退職等を考えている場合も、注意が必要です。
錯覚しやすいので、パソコンの画面に表示された「5000万円」ではなく、お札の束でイメージしましょう。
ローン金利、火災保険、固定資産税、修繕費等を含めて考えれば、このお札の束は、6000万円~7000万円まで積み上がります。
住まうという目的のみにこの資金が使われますから、将来は、厳しい節約が求められる可能性もあります。
また、マイホームが資産になるといっても、金融資産と異なり、自分たちで住む限り、少しずつ取り崩して、御飯を食べることはできません。
その意味では、繰り上げ返済をどんどん進めることにも、注意は必要です。
今は、超低金利で資金調達ができますから、手元資金をすべて繰り上げ返済に充てるのではなく、一部は、借りながら年平均3~5%の利回りを目指す金融資産運用に充ててもよいと思います。
銀行預金の金利が、年0.1%を割るような時代に、荒唐無稽な話と思われる方もいますが、過去5年間の実績を見る限り、一般的な投資信託等を利用して、十分にこのパフォーマンスは出せていますし、5年間運用して現時点で元本割れしている人も、少なくとも私がアドバイスをしている中には一人もいません。
今は、銀行預金の金利水準のほうが異常なのです。
基本的なやり方、考え方は、このQ&Aでも、複数のFPが書き込みをしています。
必要性があれば、いつでも個別にご相談ください。
評価・お礼
さくらこ26 さん
2014/03/25 18:25現在の5000万が、修繕費や今後かかってくるお金も鑑みると実はもっともっと大きくなるという点をご指摘を頂き、ありがとうございます。その点については考えが及んでおりませんでしたし、家のためだけににそのお金が使われるという点についても、改めて考える良い機会を頂けました。ありがとうございました。
森本 直人
2014/03/26 13:59
さくらこ26様、評価・コメントありがとうございます。
例えば、月15万円の家賃を40年間支払えば、総額では7200万円になりますので、住居費は、いずれにしても、それなりに掛かってしまうものです。
もしも賃貸でいく場合は、頭金相当の資金は、非効率に寝かせておくのではなく、長期運用で少し利回りを求める必要があると思います。
仮に、1500万円を40年計画で運用し、年3%の利回りで運用したのと同じ成果が出せたとした場合は、税金、手数料を考慮せず、40年後には、約4893万円になります。
こういった運用がまったくイメージできなければ、超低金利の住宅ローンを活用して、マイホームを購入するのも妥当な策と思います。
一度、キャッシュフロー表(人生の資金繰り表)を作られてみてはいかがでしょうか。