森本 直人
モリモト ナオトドルコスト平均法についてお教え下さい。
マネー お金と資産の運用 2012/10/29 23:18積立投資に興味があり、勉強を始めています。
方波見寧氏の、『自分年金』のつくりかた、という本を読んでおりますが、
ドルコスト平均法についての記述で理解しきれない部分がありましたので、
ご教授いただけましたら幸いです。
書籍の記載内容を抜粋させていただきます。
ドルコスト平均法について…
―日本では間違った説明がされていることがある。
具体的には、積立投資の戦略に、一括投資の戦略であるポートフォリオ理論や分散投資を利用しているケースである。―これはドルコスト平均法の作用を根本から否定することになる。
ドルコスト平均法と、ポートフォリオ理論(分散投資)が相容れないのはなぜか、
素人にも解るように噛み砕いてお教え下さい。
お手数ですが宜しくお願いいたします。
補足
2012/10/29 23:18ドルコスト平均法とポートフォリオについて、各々は理解したつもりでおります。
けれど、これらを同時に使用しては有効に作用しないと記載されている理由がわかりません。
例えば先日カンチュンド氏の投資信託入門本を読みましたが、そこには、
分散投資しつつ各々のファンドに対して積み立て投資するように推奨されていました。
私も今のところ、ドルコスト平均法とポートフォリオ理論を併用した方がリスクが軽減されるように思うのですが…?
物わかりが悪く恐縮ですが、重ねてご指導いただけたら幸いです。
會川さん ( 東京都 / 女性 / 27歳 )
投資の方法と考え方について
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會川様、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。
ご質問の件、お書き頂いた本を読んでいないので、前後関係がわかりませんが、あまりに分散し過ぎると、資産運用の効果が出にくいという面はあると思います。
御承知の通り、ポートフォリオ運用では、「資産の分散」、ドルコスト平均法では、「時間の分散」を図りますが、ドルコスト平均法で、十分に分散効果は得られるので、あえてさらに資産の分散を図る必要はない、という意見もあります。
例えば、ドルコスト平均法を使う場合は、期待リターンの高い株式型の投資信託100%でもよいといった意見です。
ただし、これはあくまで意見であって、答えではありません。
特に投資初心者の方は、何か教科書的な答えがあって、それにしたがって、金融商品を購入すれば、目的とする成果が得られると考えがちですが、ここは発想の転換が必要なところです。
学生時代の勉強であれば、覚えた通りに答えを書けば、○を貰えましたが、投資の場合、覚えた通りに実行しても×のことがあります。
なお、投資の場合は、×を重ねることが、長い目で見て、むしろプラスに働くことがあります。
×の数だけ、経験値が増えるからです。
学生時代の勉強は、○の数だけ評価されましたから、正反対ですね。
要するに、ドルコスト平均法とポートフォリオ理論を併用するか、しないかに正解はなく、その結論に至るまでの考え方が大事ということです。
もしかしたら、投資経験の少ない方には読みづらい本かもしれませんので、ある程度の経験を積んだ上で、再度読み返すと、よく理解できるかもしれません。
以上、ご参考になれば幸いです。
評価・お礼
會川 さん
2012/10/30 19:51
ご回答ありがとうございます。自分の中で合点を出ることができました。
答えのない、という点も、本当にその通りなのでしょうね!
何はともかくはじめてみて、経験を積みたいと思います!
この度は本当にありがとうございました。