森本 直人(ファイナンシャルプランナー)- Q&A回答「デメリットは、仰る通りです」 - 専門家プロファイル

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( 東京都 / ファイナンシャルプランナー )
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低解約返戻金型定期(or終身)保険を貯蓄目的で使うのは?

マネー 生命保険・医療保険 2012/10/12 05:12

この度、医療保険を加入するにあたり、保険の代理店で相談をした際、老後の生活資金の為の貯蓄目的と、主人が亡くなった際の生命保険も兼ねて、東京海上日動あんしん生命の長割り終身を勧められました。

ちなみに60歳払い済みで、月々金額は2万円ぐらいを希望しております。

その場ではそういう商品の存在自体知りませんでしたので、いい商品だなと思い、加入する気になっておりましたが、インターネットで色々調べてみると、インフレに対応出来ない、老後の貯蓄目的にそういう商品を使うべきではないなど、長所と思えるような記事が全くなく、考え直そうと思っております。

ただ、主人が亡くなった際の死亡保障が多少なりともあれば助かりますし、貯蓄もしたい為、色々調べた結果、

(1)アクサ生命の「フェアウィンド」
(2)東京海上日動あんしん生命の「長割り定期」(法人のページにありましたが、個人でも加入可)
(3)三井住友海上あいおい生命の「低解約返戻金型定期保険」(こちらも法人のページにありましたが、個人でも加入可)
(4)三井住友海上あおいお生命の「積立利率変動型終身保険」←毎月利率は変動するが、1.75%は最低保障される。
(5)メットライフアリコの「つづけトク終身」←10年ごとに利率は変動するが、1.85%は最低保障される。

この辺りが良さそうに思ったのですが、どの商品が解約返礼率が高いのでしょうか?
恐らくこの中では(1)だと思うのですが、別の保険代理店に相談に行ったところ、アクサは外資系と言う事と、ソルベンシーマージン比率がアリコやあいおいに比べると低いので、20年30年と長期で預けるにはリスクが大きくあまりお勧めは出来ないとの事でしたので、アクサ以外の商品ではどれになりますか?

代理店の方は(5)を勧めておられましたが(1.85%が最低保障で、同類の商品の中で一番利率が高い)、(4)は毎月利率が変動するのでインフレリスクに対応出来るのでは?と素人ながらに考えたのですがいかがでしょうか?

貯蓄目的なら投資信託などがいいようですが、元本割れの可能性があるようなものは苦手でして、管理も出来ない為考えておりません。

定年退職後に必用な生活資金の為の貯蓄目的ですので、短期で払い込みが終了してしまうと貯金が増えない為、60歳までは払って行きたいと考えております。

わかる項目だけでも結構ですのでアドバイスお願い致します。

補足

2012/10/12 05:12

文字数制限がありましたので、こちらにも記入します。

私35歳、主人34歳の夫婦です。
私はパート勤めです。

子供はおらず、生涯夫婦二人でやっていくつもりです。

住宅ローンがありますが、団信に加入しており、万一主人が亡くなった場合、家の支払については心配する必要はありません。

医療保険はメディケア生命に夫婦で加入。
別で富士生命のがん保険にも夫婦で加入済みで、それ以外の保険は未加入です。

ちなみに、主人が亡くなった場合の生命保険についてですが、子供もおらず私一人が食べていければ良いので、掛け捨ての生命保険に加入するつもりはありません。

また、上記(1)~(5)の商品について、いずれも60歳に満たない段階で解約をした場合、元本を大きく下回る事は重々承知しておりますので、無理のない金額(月2万円まで)で設定するつもりです。その部分は省いてご回答頂けると助かります。
どうぞよろしくお願い致します。

ペグさん ( 大阪府 / 女性 / 34歳 )

森本 直人 専門家

森本 直人
ファイナンシャルプランナー

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デメリットは、仰る通りです

2012/10/12 13:38
( 5 .0)

ペグ様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。

ご相談の件、お書き頂いた商品は、仰る通り、インフレに対応出来ない点が、デメリットです。

ただし、日本が必ずインフレになるとは限りませんので、デフレに賭けるのであれば、死亡保障や高度障害保障も付きますので、お考え次第では、メリットもあります。

なお、積立利率変動型は、金利上昇にもある程度まで追いついていきますが、金利が上昇するような局面では、インフレ率の方が先に高まっている可能性が高いです。

ですので、インフレ対応の商品とは言い難いと思います。

ちなみに、私の事務所に、実際に相談におみえになる方には、お書き頂いたような商品は、おすすめしないか、資金の一部に限定することをおすすめしています。

というのも、“デフレに賭けている”という点で、すでに賭け事になっているからです。

したがって、個人的には、日本経済にどんな局面が来ても、対処できる方法を案内することに注力しています。

ひと言で運用商品といっても、比較的ローリスクなものから、ハイリスク・ハイリターンのものまでありますから、一度、保険代理店ではなく、総合的なアドバイスができる独立系のFP事務所に相談してみるのもひとつの選択と思います。

以上、ご参考にしていただけると幸いです。

評価・お礼

ペグ さん

2012/10/13 13:43

ご回答ありがとうございます。

>積立利率変動型は、金利上昇にもある程度まで追いついていきますが、金利が上昇するような局面では、インフレ率の方が先に高まっている可能性が高いです。ですので、インフレ対応の商品とは言い難いと思います。

なるほど…そういう意味だったのですね。利率変動型だとインフレにも対応出来て一石二鳥なのかと思っておりましたが、大間違いですね。

代理店からは利点ばかりを話されていた為、保険が安全だと思い込んでおりました。
素人では何から手を付けていいか全くわからないので、書いて頂いた独立系のFP事務所に相談してみようと思います。

どうもありがとうございました。

森本 直人

2012/10/14 15:56

ペグ様、評価・コメントありがとうございます。

インフレリスクの意味について、ある程度ご理解いただけたようで良かったです。

貯蓄が主な目的であれば、保険商品だけでなく、幅広く運用商品をご検討されてみるのもよいと思います。

ご参考です。

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