森本 直人
モリモト ナオト資産の運用について
マネー お金と資産の運用 2012/09/10 19:03米ドル、又は豪ドルで十年おいてそこから十五年年金で受け取れる、という保険を勧められています。満期時に円高ならば、そのまま外貨のまま置いておくこともできるようです。(好きなときに手数料を払って、円にする)どうでしょうか。
sirokuroさん ( 東京都 / 女性 / 52歳 )
運用商品の選択基準について
- ( 4 .0)
sirokuro様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。
ご質問の件、商品選択は、「金利・コスト面」「税金面」「サービス面」の3つの基準で検討してみてはいかがでしょうか。
順番にみていくと、外貨建て個人年金保険は、一般的には、米ドル建てや豪ドル建ての外国債券を直接購入するよりも、「コスト面」で不利になります。
ただし、保険商品の予定利率は、日々変動しないため、市場金利が急低下しても予定利率はすぐに低下しないことがあります。
そのような局面では、「金利面」の比較で、外国債券よりも有利になることがあります。
「税金面」は、保険商品の場合、満期時に一時所得扱いで受け取ったり、年金形式で受け取って、雑所得扱いにすることにより、支払う税金の総額は、外国債券等との比較で、安くなることもあります。
これは、ケースバイケースですので、事前の計画も必要です。
あとは、「サービス面」です。
保険会社は、主に「サービス面」を売りにしている傾向があります。
具体的には、営業員が、相談に応じ、丁寧に商品説明を行う、金額や期間などは、ライフプランに合わせて、きめこまかく設計できる、購入タイミングも自由、満期後は、年金形式で計画的に取り崩しながら、予め約束された運用益も得られる。
その他、死亡時の保険金受取人を、個別に指定できるという点は、投資信託や外国債券、預金などにはない、保険商品の特長といえるでしょう。
どんな商品にも、メリットとデメリットがありますので、総合的に判断されるのがよいと思います。
なお、リスク性のもので運用する場合は、商品選択以前に、全体的な運用計画を立てることの方がもっと大事ですので、必要に応じて、専門のFP事務所などで相談しながら、慎重に進めてみてください。
以上、ご参考にしていただけると幸いです。