森本 直人
モリモト ナオト投資信託商品の選び方
マネー お金と資産の運用 2012/09/01 00:59投資信託未経験の初心者です。
資産形成の一つとして投資信託を検討しており、
いくつかのHowTo本を読んでいるところですが、
ある本に以下のようにありました。
著者ご自身のファンドも推奨銘柄に含まれているため、
中立的な意見がお聞きしたく質問させていただきました。
賛否両論どんな事でも結構ですので、先生がたのご意見をお聞かせ下さい。
☆ファンド選択条件
(1)信託期限が無期限であること。
(2)分配金を全額再投資に回してくれること。
(3)購入時手数料がかからないノーロード型で、信託報酬率が低いこと。
(4)純資産残高が増え続けているもので、その残高があまりにも小さい場合は除外。
(5)少額から自動積立ができて、自分の銀行口座から毎月引き落としが可能。
(6)投資対象は「国際分散型」
☆上記条件から抽出されるファンド8本
「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」
「トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド」
「ありがとうファンド《ファンドの宝石箱》」
「マネックス資産設計ファンド<育成型>」
「セゾン資産設計の達人ファンド」
「eMAXIS先進国株式インデックス」
「SBI資産設計オープン<資産成長型>《スゴ6》」
「グローバル・インデックス・バランス・ファンド《投資生活》」
會川さん ( 東京都 / 女性 / 27歳 )
成果の出る資産運用を目指しましょう
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會川様、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの森本直人です。
資産形成の一つとして投資信託を検討されているとのこと、拝見しました。
まず、いえるのは、商品選びの前に、現在と将来の家計状況を把握し、運用目的、運用期間、目標リターン、資産配分等を決め、さらに、リスク許容度(心理的な面を含む)に応じたリスク管理の方針を策定するといったプロセスが大事です。
こういったプロセスで計画を立てることが、実際には、商品選びよりもはるかに運用の成果に影響を与えます。
上のようなプロセスがある前提で、次は商品選びですが、大きく分けると、パッシブ運用派の方と、アクティブ運用派の方がいます。
どちらが正解というのではありませんが、パッシブ運用は、幅広く分散投資をし、タイミングを計らず、ひたすら受身で、コストも抑えて運用するというスタイルです。
そのスタイルをとる場合は、お書き頂いた銘柄などが人気のようです。
一方、アクティブ運用は、分散投資は基本としながら、マーケット環境を見ながら、銘柄を選び、配分割合を考え、タイミングを計っていくスタイルです。
この場合は、ややコストが高めになりますが、成功すれば、平均的な運用よりも、良好な成果がでます。
ただし、タイミングを計る等のやり方で、勝ち続けるのは無理、コスト分だけ確実に負けていくという意見の人もいます。
結局のところ、やり方次第なので、一般個人向けのHowTo本は、パッシブ運用を勧めているケースが多い気がします。
アクティブ運用を1冊の本で説明するというのも現実的ではありません。
あとは、投資信託と一言でいっても、新興国、金(ゴールド)をテーマにしたファンド、為替ヘッジを使うファンド、為替ヘッジプレミアムに着目した通貨選択型ファンド、市場平均に関係なく絶対収益を目指すヘッジファンドなど、最近は、色々なタイプのものがありますので、銘柄の組み合わせなど、よく研究して、成果の出る資産運用を目指してください。
以上、ご参考にしていただけると幸いです。