森本 直人(ファイナンシャルプランナー)- Q&A回答「変動金利のリスクについて」 - 専門家プロファイル

森本 直人
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森本 直人

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( 東京都 / ファイナンシャルプランナー )
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変動金利か固定金利かで悩んでいます

マネー 住宅資金・住宅ローン 2012/07/28 15:21

初めて質問させて頂きます。
宜しくお願いします。

実家の大規模なリフォームを検討しております。
建物のみ名義を私に変更済で、あとはローンを組むだけになっています。

工事は総額で【1,900万】程度かかり、全額借入予定で金融機関2社に仮審査を申込み、両方ともに仮承認が下りました。

本申込みにあたり、2社のうちどちらにしようかと悩んでおります。

預貯金は現金900万と有価証券(株式)が170万程あります。
ただ、来春から子供が中高一貫の全寮制私立に進学予定のため、1,000万程度かかる予定です。
そのため、300万を頭金にして1,600万を借り入れようと思っています。
今後10年間は繰り上げ返済等はできないと思っています。

そこでですが・・・
2社ともに1,600万を借り20年返済とし、ボーナス払い総額は200万とします。

A社は20年固定で1.95%(元利均等)

B社は変動金利0.825%で以後固定にする場合も店頭金利から▲1.9%
ただ、B社に関してはA社より店頭金利が0.5%高いです。

ちなみにA社は保証料0円でB社は15万程度かかります。

以上が2社の違いですが、同僚の多くがB社で借換をし変動を選んでいます。

私も1円でも得したいとは思いますが、史上最低金利といわれるなか、どのような選択がベストなのかわかりません。

今後の情勢などわかるはずもありませんが、どちらかといえば上昇傾向になってくるのではと思っています。

以下、私の情報です。
・性別 男
・家族 妻、子供1人(男)、祖父
・年齢 40歳
・年収 500万

それでは、何卒ご回答 アドバイスをよろしくお願いいたします。

まーきさん ( 長野県 / 男性 / 40歳 )

森本 直人 専門家

森本 直人
ファイナンシャルプランナー

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変動金利のリスクについて

2012/07/31 14:23
( 5 .0)

まーき様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。

ご相談の件、変動金利は、短期金利に連動しており、日銀の金融政策に左右されます。

景気が上向かなければ、通常は、政策金利を引き上げることはないので、当面は、変動金利が上昇することはない、と考えるのが、ごく普通の考え方です。

ただし、景気の面ではなく、日本政府の財政危機から、際限のないインフレに陥ってしまった場合も、短期金利の上昇は、ありえます。

そのような最悪のシナリオも、絶対にないとは言い切れません。

どうせ金利は上がらないだろう、という「思い込み」には注意してください。

その意味では、変動金利は、20年、30年といった長期での返済計画を立てている人で、かつ、繰上げ返済にまわせる余裕資金が少ない人ほど、リスクが高めになるといえます。

イザという時は、繰上げ返済ができるのであれば、いちおうのリスク管理はできていることになります。

あとは、万一、返済が困難になってしまった場合は、マイホームを売却することで、家計の破たんを逃れられることもあります。

万一の時は、それでもよいかという点も、判断のポイントになるかと思います。

ただし、金融危機時などは、不動産の売値が下がってしまう可能性があります。

例えば、リーマン・ショックの時は、そうでした。

ですので、多少コストが掛かっても、払えるのであれば、固定金利の選択が無難です。

お金の損得より、暮らしを守るという観点が何より大事です。

いずれにしても、世の中に、無条件においしい話はありませんので、リスクの性質に対する理解とそれを許容できるかを、できれば具体的な数字で把握しておくのがよいです。

数字の計画が甘ければ、固定金利の負担の大きさから、返済が苦しくなってしまうケースや老後資金が不足してしまうケースなどもあります。

その意味では、固定金利も万能ではありません。

なお、ここでは、一般的な話のみですが、個別具体的な数字でのアドバイスは、本格的なFP相談の中で行えます。

本格的なFP相談は、ライフプラン上の大きな判断をする際に、利用されるとよいと思います。

以上、ご参考になれば幸いです。

評価・お礼

まーき さん

2012/07/31 16:28

ご回答とアドバイスを頂き、有難うございます。
自分なりにかなり調べましたが、調べれば調べるほど迷いが出てしまいます。
しかし、今回の森本様のアドバイスにもあります様に、自分の性格や家族の暮らしも考えて、20年固定 1.95%にしようと思います。
将来的に総支払額が多かったとしても、安心料として割り切ることにしました。
これからは、子供の学費不足分を貯めて、併せて少しずつ老後の資金も貯めていこうと思います。
今回は、本当にありがとうございました。
また、困った際には相談させてください。

森本 直人

2012/07/31 18:22

まーき様、評価・コメントありがとうございます。

結局、固定金利を選択されるのですね。

最近は、超低金利で感覚が麻痺しがちですが、カードローンの金利などと比べれば、20年も固定で借りられて、1.95%は、断トツに低い水準ですから、学資との兼ね合いも考慮しながら、上手く活用していくとよいと思います。

また詳しい相談が必要になりましたら、個別にお問い合わせください。

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