大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- Q&A回答「持病を抱えての留学に絶対必要な手順」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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( カナダ留学・クリティカルシンキング専門家 )
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留学に際しての体調の悩み

心と体・医療健康 心と体の不調 2014/06/24 04:11

初めてここを利用させていただきます。
今年の8月末から一ヶ月ロシアに集団留学することになっている大学2年生です。渡航は初めてです。

ある日突然留学の話が舞い込んできて、大学の先生に『5日で決めて』と言われ、勢いに任せて申し込んでしまいました。(費用がとても安い、というのも背中を押したのでしょうが)

ですが、私には体調に関して大きな悩みがあります。

実は6~7年前から過換気症候群を患っております。発作は高校生〜大学1年はずっと出ていなかった(出ていても『大丈夫、大丈夫』と心の中で唱えるとゆっくりと落ち着いてきたんです)のですが、今年の冬からまた発作が出やすくなってしまいました。

急にフワーっとなって、吐き気がして、手足が震え、背中が寒くなり、どうしたらいいか分からなくなり……。
不安予期がとにかくひどくて、ここ最近はずっと胸騒ぎがしてドキドキする状態です。
(安定剤もジェネリックに変えられたせいか効き目が全くありません。)

こういうわけで、留学に対してひどい不安を覚えています。
飛行機(経由込で21時間フライト)で発作を起こしたらどうしよう…。
現地で発作を起こしたら、誰かが私の傍にいてくれるのだろうか。病院にはかかれるのだろうか。日系病院はあるのだろうか。ちゃんと診てもらえるだろうか。などなど。


専門家の方々から、この不安を払拭できるようなアドバイスをいただきたく、この場を借りて悩みを綴らせていただきました。

どうかよろしくお願いします。

s_kkk_mさん ( 東京都 / 女性 / 19歳 )

持病を抱えての留学に絶対必要な手順

2014/06/24 13:10

カナダでの高校・大学留学を長年お世話しております。

短期であれ長期であれ、持病を抱えての留学は大きな問題点を抱えていますね。

ただ、持病があるからと言って、留学という経験をあきらめる必要もないと思います。

ただし、必ずこれだけは準備として行うことを書いておきますね。
周りの協力が必須だと考えて下さい。

以前に、心臓病をかかえた高校生のカナダ留学を支えた経験からのアドバイスです。


1. まず主治医に相談する
(あなたの病気を一番よく知っている専門家の判断が最重要です。)

長時間のフライトに耐えられるか、また渡航自体に無理はないか、綿密に検査もしてもらうといいと思います。

許可が出た場合、フライト中の発作、現地での発作などに対しての特別な指示ももらえるはずです。

*医者が「まぁ、大丈夫でしょう。」と言ったとしても、最終的には、「本人の責任で行く」ことになりますが、相談し、対処法を聞くことは心理的に落ち着くと思います。


2. 主治医に英語での病歴説明書のようなものを書いてもらう。

まずこれは非常に重要です。
もし、日本を離れた場所で発作が起こった場合、その説明書があると周り状況を把握しやすいです。

そうでないと、発作の最中に自分から、普段の様子、投薬状況などを説明(英語かロシア語)でしないといけなくなります。



3. 使用中の薬についても、必ず詳細説明を英語で書いてもらうこと。

入国時に、問題となる可能性があります。
国により、許可されている薬の種類は異なりますので、それも調べる必要があると思います。

もしロシアで許可されていない薬を持ち込む場合は、主催する旅行社の専門家に相談して下さい。



4. 留学を主催する旅行社、或いは大学の責任者に、あなたの症状、主治医の説明書など、すべての状況を明らかにしておくこと。

責任を持って旅行を主催する側としては、参加者の特別な状況を把握しておく必要があります。

持病のことを知らせずに参加した場合は、あなただけでなく、主催者側にも大きな問題となることがあります。
(ロシアについては事情はよくわかりませんのが、お国がら、必ずすべて説明しておくことが大切だと思います。)



一見、面倒くさそうですが、やってみると案外簡単に出来る手順です。

大きな経験に向かって、持病を乗り越えて頑張ってみて下さい。

Good Luck!

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