質問者、小学３年生のお母さんに質問です。

１． なぜ中学受験をさせるのですか？
２． 中学受験のあとのお子さんの未来をどう想像していますか？　例えば、２０年後。
　　　　　その子供の未来のために「塾」は必要ですか？
３． 仮にどうしても中学受験は譲れないとして、お子さんは自分で勉強することは不可能ですか？　塾に頼るのはなぜですか？

カナダと日本とで教育者として多くの子供、大人を見て来ました。
日本の外から見ると、非常に不思議でまるでSF世界のように見える日本の現象がいわゆる「塾」なるものです。

小学生の頃から自分で自由に好奇心を満たす経験の時間もなく、「塾」「塾」と追いまわされる子ども。　
中学ごときに入るために「受験」？　　
レベルの高い学校に入るのは、もともとレベルの高い子供のはず。　
レベルの高い子供なら、自分の脳が自分に一番合った勉強方法を分析出来るはず。　
それが出来ないなら、無理やり難しい学校に行くのは返って逆効果。　
ましてや、日常の学校の予習、復習、定期試験まで「塾」任せの子供たち。

そんな人工体験しかしていない子供が大人になった国が今の「日本」を映し出していると思えてなりません。

カナダの子供は、塾には行きません。　中学受験もありません。　自分の頭で考えて宿題をします。　その宿題も機械的な暗記や練習問題ではなく、本をいっぱい読んだり、自分の考えを書いたり、リサーチをしたりです。　子供が自分で考える力を大切に育てます。

学校も無理強いはしません。　困っている子供はゆっくり教えます。　休みもたっぷりあります。　長い休み（２ヶ月半の夏休みなど）には宿題もなければ、塾もありません。　イヤというほど遊び、脳の発達を促します。　

カナダの景気は先進国の中でも非常に安定しています。　経済も成長を続け、一人あたりのGDPも日本よりはるかに上です。　世界で一番住みやすい街には３～４のカナダの都市がいつも選ばれています。　住んでいる人たちは生活を楽しみ、「カナダは最高」と言います。　

世界標準の考えCritical Thinking を持たない日本ならではの、時代遅れの教育制度に子供を振り回される親達。　

その親たちがまずこの国の教育に疑問を投げかけ、子供たちを守ってほしいと思います。