大槻 圭将(不動産業 不動産コンサルタント)- Q&A回答「入居時の状態に戻すとしたら、という概念」 - 専門家プロファイル

大槻 圭将
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大槻 圭将

オオツキ ケイショウ
( 東京都 / 不動産業 不動産コンサルタント )
株式会社ノースエステート 代表取締役
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退去時の敷金について(賃貸アパート)

住宅・不動産 住宅賃貸 2008/01/30 17:12

入居13年目の賃貸アパートを退去することになりました。
築20年近くになるので、他の部屋は退去の都度、リフォーム(全室畳→全室フローリング、洗面所を温水へ変更、水周りの移動、クロスの張替えなど)を行っています。
リフォームを行っていないのは、アパート全体8部屋中、自分達の部屋ともう1部屋だけです。

契約書には、退去時は敷金から原状回復費を差し引かれる旨書いてありますが、全面的なリフォームを行う場合、やはり原状回復費として差し引かれてしまうのでしょうか。リフォームを行うのであれば、原状回復費としては必要ない様に思われるのですが。

この場合は、貸主(大手賃貸会社)に交渉をしたほうがいいのでしょうか。
それとも、長期間入居のため、敷金は戻らないものと諦めたほうがいいのでしょうか。

正社員の主婦さん ( 千葉県 / 女性 / 36歳 )

入居時の状態に戻すとしたら、という概念

2008/02/10 19:39

正社員の主婦様

''13年住んだから敷金が戻らない''は、逆です^^
実は、(理論的には)長く住めば住むほど敷金は多く戻ってきます。
なぜかというと、''減価償却''があるからです。
クロスなんかも6年で償却されておりますので、全額負担でも10%の負担で済みます。
貸主が大手賃貸会社であれば、その辺の考えもしっかり根付いていると思われます。
ただ、借主の故意過失や通常の使用に反する使用方法で「壊しちゃった」ところは、原状回復義務があります。
また仮にフルリフォームするとしても、最初の契約で原状回復の費用を負担すると書いてあれば、''リフォームするなら原状回復費を支払わないという権利''があるかと言えば難しいと思います。
貸主がフローリングに変更するかどうかは貸主の自由なので、「まずは畳の分を」と言われれば、それまで、な感があります。

結論は・・・・
1.まず、「フルリフォームされるなら畳の現状回復の費用は負担しなくてよいですよね」とジャブを入れてみてください。その際、「全部タダに」だと門前払いされる可能性があるので、明らかに仕様変更すると思われる部分(畳など)に限定してお話してみてください。
2.退室立会いの時に''減価償却の概念を知っている''と言うことを伝えてください。
あとは、お部屋の状態や管理会社のやり方によってケースバイケースです。
また不明な点があればご質問ください。

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